東方美人という烏龍茶は台湾でもかなり特殊なものであることは度々伝えてきた。

葉の大きさ、製茶工程や技術、ウンカという虫の害を利用して作られる…とにかく色々とある。

日光萎凋時は裸足

日光萎凋時は外でも裸足が基本です

烏龍茶というものを作る場合、必ず萎凋という工程が入る。
そして外での日光萎凋、屋内での室内萎凋にわかれるわけだが、まず最初の日光萎凋、これは本当に凄く神経を使うものである。

上の写真は僕が日光萎凋の番をしている時に撮ったもの。
裸足なのはすぐに気づくと思うが、地面の温度、位置による温度の違いを感じられるようにこのようにしている。

萎凋時の日陰

萎凋の際は日向と日陰をうまく利用して微妙なコントロールをしていきます

そしてこちらは日なたと日陰、ここでは若干の温度差が出る。
温度の差にしたらたいしたことはないが、小さな葉に与える影響は計り知れないものがある。

太陽にあてる時間はその日の天候や時間帯によって様々だが、秒単位の勝負になる。
少しでもあてすぎると葉が痛み、そうなった場合その葉はその先の工程でどうすることもできない。

だから棚にいれ、室内に運ぶ時は本当に忙しい。
一皿一皿の葉の状態も違うのでそれを見極めてどれから室内に運ぶのかも決めていく。

小さな葉の数分で起きる変化は一般の方には見分けがつかない。
普段烏龍を作っている方でさえ、恐らくわからないレベルだと思う。
新興茶区の方が東方美人を真似ようとして結果的にこの日光萎凋の段階での失敗が多いのがその裏付けにもなると思う。

僕も去年、東方美人の時期から住込みを始めたがその時はかなりの迷いがあった。
しかし、一年をここで過ごし常に茶に触れていたからでしょうか…小さな変化が今年はだいぶ見えている。
これ以上太陽にあてると葉が痛むだろう…という状態も葉をみるとわかる。

自分の成長がわかる出来事というのがたまにあるのだが、こうなってくると本当に面白くてたまらない。

【一緒に読みたい関連記事】