本日は農歴の芒種(ぼうしゅ)と呼ばれる日。

東方美人の産地ではこの前後一週間程が東方美人の最盛期となる。

東方美人の撹拌時

東方美人の製茶行程 撹拌後の様子


この時期が最盛期と言われる理由は追々取り上げていくのでそれは置いておいて…

東方美人の時期というのは僕自身、茶葉に触る時間は普段より少なくなる。
というのも、これは本当に高価なお茶であり、少しのブレでもあると出来上がりの質にかなり影響が出てくるので僕自身少し遠慮をしている部分はある。
やはりこの家にいる間はこの家の利益になるように動きたいので最高の生葉が来た時は相方に集中させてあげたいという気持ちも影響している。

しかし、葉に触る機会が普段よりも少なくなるからといって勉強が出来ない訳ではない。
見てイメージしていくことが出来るし、外から見ていると自分が作業をしていて気付かない点も見えてくるのでそれはそれでうまく生かしているつもりだ。

そんな中でも僕がこうして茶に触れることもある。
写真は撹拌の時のものだが、これは香りや味を作っていく上で非常に重要な工程、相方は他の人には触らせないこのような工程をポンっと僕に振ってくれたりする。
大先生の奥さんも日光萎凋の番を僕に任せて来たり、少しずつ「茶を作る」ことに関して信頼を貰えているなと嬉しく思う。

今日はそんなことを感じた一日でした。

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