三日間続いた秋茶も今日はひとまず休憩。

あと1~2日現場へ出た後、荷物をまとめ台北で何日かを過ごし、日本へ帰国する予定です。

秋茶の畑から

刈取りを終えてトラックの荷台から


思いもよらぬ形で秋茶の現場へ入る事になったが、やはりまだまだ勉強する事が多い。
「殺青」については昨日のブログを読んで頂ければわかると思うがかなり奥が深い。

大先生との作業で色々と確認し勉強はしているがまだまだ足りない。
先生がメインで工場にたっていた時代は自分一人で全てを手掛けていた為、一緒に現場へ入っても先生は全て自分でやろうとする。。
そこに自分が入り、殺青は自分がやるから降ろすタイミングに問題があれば言って下さいとお願いをして見てもらう。

殺青をする時は炒っている時の手に触った時の感触や色合い、そして香りの変化を見て降ろすタイミングを決める。
そして降ろした後にその香りをもう一度確認して、自分の感覚とずれていないか確かめる。
その後、揉捻をかけている時に葉から出てくる水分などを最終的に確認をする。

殺青機がまわるスピードや温度、そして時間が5~10秒ずれれば当然ながら葉の状態は変わる。
出来れば完璧な判断で、その日殺青した茶葉が全て同じ状態に揃うのが好ましい、しかしそれはかなり難しい事。
これは現地でも出来る方、出来ない方当然いる。

秋茶の殺青待ち

最終撹拌を終えて殺青待ちの生葉


僕はその判断にまだまだ甘さがある。
ドンピシャの時もあるし、やはり若干ずれてしまう事もある、幅があるという事は品質を一定に保つ為には好ましい事ではない。

大先生からは
「畑から作業をしているし、全部わかってるだからもう烏龍は出来るだろ(笑)」と言われるが、正直普通レベルのものは出来るだろうなと思う。
そしてそれ以上のものが出来る時もあるだろうし、それ以下になる時もあると思う。

昨日の殺青に関しては自分で確認をし、先生にも確認をしほぼ問題なくクリアーは出来た。
ただ、これが毎回毎回安定して…となるとやはりもう少し時間が必要なのだと思う、日本に帰り茶農家と言う道は考えていないのだが作る機会は多く出てくると思う。
やはり、作るからにはその時に出来うるであろう一番良いものを目指したいし、そこを目指すべきだと思う。

もうすぐ帰国となるが、農作業の服や道具は全て農家に残す事になっている。
台湾へは年に何度か来る事になるとは思うが、製茶に関してはやはりこの先も勉強を続けていきたいと思う。

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