本日は朝から畑に出て茶摘み。

自分でお金を出して顔見知りの茶摘みのおばさんを一人呼んで2人で摘んだ東方美人の生葉を僕が手掛ける。

大有の畑

仲の良い茶摘みのおばさんを自費で雇い畑へ向かった…

急にふってわいたような東方美人作りの話。
ブログで何度か書いてますが、僕は烏龍茶作りをマスターする為に台湾へ来たのではなく「茶」そのものを理解する為に来た。
だから今の農家を選んだ。
畑の管理から製茶まで有機でやることにより一通り触れることが出来るからだ。

今回の話は実は相方が僕にふってくれた。
普段から製茶工程で葉に触れることは多くあるけど一通り作ったことはないにしてもちゃんとした勉強をしてきている。
自分一人で全て手掛けてみたいという気持ちは勿論ある。
しかし、僕は自分が実際に畑へ出て汗を流し倒れる寸前まで土に触れ頑張って葉を育てている。

こんなに大事に育てたものを僕一人が手掛けて台無しにしたら元も子もない、その考えが強い為に一人で全てをやることは考えたこともない。
まして東方美人は出来によって10倍以上の金額の差が出来るから尚更だ。

自作美人

摘んできた東方美人を作る為の生葉、生かすも殺すも僕次第です

普通の烏龍と比べ東方美人は繊細な作業と茶を読む力が必要とされる為に、製茶工程で僕が入る機会というのは若干少なくなる。

そんな状況を見ていた相方がこの話をふってくれた。。

当初は断ったが、二人で色々と話し、やらせてもらうことにした。

畑は今年からうちの農家が見ることになった青心大有の畑。
実はこの畑、殆どが青心大有なのだが一部にちょっと変わった茶樹が混じっている。

青心大有に似てはいるのだが樹勢や葉の大きさ、枝の延び方が違う。
かなり昔に作られた畑で、恐らくこの変わった一部分は青心大有の実生だろうというのが僕らの見解だ。

そして僕は前々からこの畑の東方美人を扱いたいなと思っていた…
ウンカの被害や葉の大きさにより、葉の変化に多少ばらつきが出ることで東方美人の魅力というのは生まれてくると思うのだが、そこに実生のものが少し混じることで面白い変化が起きるのでは…と思っていた。

青心大有の実生

青心大有とは少し違う特徴をもつがどの品種でもない…茶園が作られた時代背景からも恐らく一部は実生でしょう

これは良い方向にいくか悪い方向にいくかはわからないのだが、複雑な香味が絡みあう可能性があるこの畑に魅力を感じていたのは間違いない。
だから…正直、僕が作るのではなく相方に任せたかったという気持ちもある。。

とにかくもらえたチャンスです、実際に全ての作業を一人でこなすことで見えなかった部分も見えてくる筈なので頑張るとします!

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