冬の金萱の畑でウンカ芽を見つけたこともあって今日は久しぶりに東方美人を飲んでみた、品種は青心大有。
台湾茶と言えば東方美人というぐらい有名なお茶ですが、名称は色々あります。
一応、正式な名称は白毫烏龍茶というのでそこはしっかりと押さえておきたい部分ですが、今は東方美人と呼ばれることの方が多くなりました。

東方美人
見ておわかりのように、白毫烏龍茶と言われるゆえんはこの新芽。
この白い新芽の多さが東方美人を判断する上で一つの基準となりますが、これもまた難しい。。
もちろん白毫が少なければその時点で東方美人としてのレベルは落ちますが、多ければいいと一概に言えるものでもない。
このへんは難しい話になるのでまた整理してから伝えようと思います。

東方美人の茶葉
早速淹れてみましたが、相変わらず綺麗な茶底です。
茶葉の色も大きさも一つにまとまっていますね。

東方美人の水色
水色はうっかり写真を撮るのを忘れていてこれは5~6煎目のもの。
煎を重ねる事に抽出時間を長くするので、薄く赤みを帯びていますが実際の一煎目は限りなく透明に近くなります。

ですからお手持ちの東方美人で一煎目に上と同じような色が出てしまったら抽出時間が長すぎたか温度が高すぎた、もしくは製茶時に東方美人の発酵度を越えてしまったものを買ってしまった。。
このどれかに当てはまるでしょう、お茶の世界はなかなか奥が深いものです。。

さて、
テイスティングの結果ですが、いい感じで熟成が進んでいます。
製茶したばかりの頃は発酵度が高いので青さこそありませんでしたが、高い香りと甘さを持ちつつ若々しい感じでした。
今飲んでみると若々しさが丸みを帯びてきて、その分だけ香りが強調され大人の色気が出てきたような印象。

そしてこの香り、東方美人は発酵度が高いのでどんな品種でも香りが出てくるものですが、やはり青心大有が別格です。

他のものでも悪くはありませんが、青心大有の香りは力強い部分がありながら上に抜けていくような高揚感があります、その特徴と東方美人の特徴である甘みの相性がすごく良い。

これから更に熟成が進んでいくのが楽しみなお茶です。

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