今日は午後から東方美人の製茶作業があった為、午前中だけ畑に出て土いじり。

お昼は少し余裕をとりながら家で摘み取られた生葉が来るのを待つことに。。

僕も茶摘みをやると思っている方も多くいらっしゃると思いますが、基本的に茶摘みは専門のおばさんのお仕事、ですから僕らはその間に次の摘み取りの畑の雑草などを抜いたりしています。

翠玉の東方美人

本日の素材、かなり良いウンカ芽です

本日は翠玉。
やはり摘み手さんが多いと1回の量もまとまったものになり、製茶をする上でも助かります。
質もかなり良く、ウンカの害も相当でています。

ちょうど日光萎凋をする時間帯は曇り空、これはなかなか良い条件です。
季節にもよりますが普通の烏龍茶もほぼ日光萎凋が入りますが、東方美人の日光萎凋と烏龍の日光萎凋では若干違う部分があったりするものです。

東方美人の日光萎凋

東方美人の日光萎凋風景

萎凋の最中

大きさも均一で綺麗です

今回はわりと長く日光萎凋の時間をとりました。
短い時には本当に数分、長い時は何時間も、当然ながら置く場所の地面の温度との関係もあります…
東方美人はこのさじ加減がとても難しく、萎凋の第一段階で烏龍として終わってしまっている茶葉を市場でみかけることもしばしば…。

紅いウンカ芽

既に紅くなりつつある芽も、この色の乗り方は非常に大事です

ということで日光萎凋を終えて室内へ。
既に紅くなりつつある茶葉があります、この色の変わり方も判断が難しく、紅くなればいいというものではないのですが、やはりここは代々東方美人を作っている農家しかわからない部分だと思います。

現在夜の12時前ですが、夜になり少し雨がふり、室内の温度や湿度に若干の変動がありました。
温度は申し分ありませんが、湿度が理想より若干高めです。
それをふまえた上で茶葉の様子を見ている状況です、この後何度か撹拌を入れ恐らく明日の午前中のうちには殺青に入れるとは思いますが、長期戦です。

しかし、焦らないことが肝心です。
葉の湿度、香り、色味、茶葉は色々な信号を出してきますからそれに合わせて作業を進めていきます。
焦って人間の意図で無理やりに動かすと必ずその焦りが茶湯にのってきますから茶葉と話すように作業を進めていくことが一番大切です。

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