何日か前に冬片諦め冬茶へという記事の中で冬茶を刈り取って間もないし、寒い日が続いているので新芽は出ていないと報告をしましたが…出ていました。
昨日でかけるついでに金萱の畑の様子を見にいったら新芽が出てる。。
金萱は今年の冬に台刈り予定だったので、天気のいい日にそれを実行する予定だったのですがまさかの展開です。
台湾の平地では基本的に年5回の収穫、そしてその間隔はだいたい45日。
そういえば金萱の冬茶は一番刈り取りが一番早かったな~と思いブログを見返したら10月27日に製茶していました。
・金萱茶の冬茶「摘採~日光萎凋」
・金萱茶「室内萎凋~攪拌」
・金萱茶「炒青(殺青)~揉捻、初期乾燥」
・金萱茶「揉捻、包揉~乾燥」
製茶日からほぼ45日ぐらい経っていますね。
おそらく11月の天候が雨が多く、晴れる日は異常に温度が上がったのが新芽が出てしまった原因だと思います。
但し、まだ摘める状態ではありません。
綺麗な新芽が出ていますが、この状態の茶葉で烏龍茶を作るのにはまだ早い。
「バナナから烏龍茶を学ぶ」の記事でも触れましたが「熟す」という言葉が台湾の烏龍茶を作る上でのキーワードです。
では、熟すって??
これが熟した葉、実は烏龍茶はこのような状態の葉が最高の素材になります(もう少し熟していてもOK)。
芽が開いて葉が濃く熟し、次の若芽がない状態、但し東方美人に関してはまた別になります。
日本茶や紅茶が新芽の若いもの、烏龍茶は熟したもの。
同じお茶を作るにしても素材に対して求める部分が違うのは面白いですね。
葉に関連することでもう一つ。
平地だと刈り取る間隔が45日と言いましたが、この冬片、冬茶をとってほぼ45日ぐらいですがまだ早いと伝えましたよね?
今の天気・気温を考えると刈り取るまでにあと10~2週間ぐらいかかるんじゃないでしょうか。
そうなると、冬茶からの間隔は60日ですね。
実はこの間隔がおいしくなる秘訣です。
通常45日前後で次の刈り取りまでに成長する葉が60日かけてゆっくり成長するわけですね。
ゆっくり成長することで葉は柔らかく繊維が細かい生葉が採れるんです。
今のこの寒暖が差が激しく葉の成長がゆっくりゆっくり進んでいる現象、勘のいい方はわかりますよね?
これ、高山茶に似た状況です。
だから台湾高山茶というのは評価されるわけですね。