全く意味不明な題名で「?」の方も多いとは思いますが、ちょうど庭でバナナがとれたタイミングなので…お時間があれば最後までお付き合いください、笑。

ご存じの方もいるとは思いますが、僕は2007年から3年間台湾に通い詰め、そして今年は住み込みで烏龍茶を作っています。

その中で大先生から「熟す」という言葉を何回聞いたかわかりません。

この果物の熟した香りわかる?
この花の熟した香りがいいねぇ。
この豚肉熟しているからおいしいだろう?
お茶の葉を見てごらん、熟しているだろう?
この熟した葉の香りを憶えておきなさい。

と、こんな感じで事あるごとに「熟す」という言葉が出てきます。

この言葉、実は烏龍茶を語る上で凄く重要なキーワード。

台湾茶や中国茶に興味のある方は少なくとも一冊ぐらいは関連書を読んだことがあると思いますが、花の香りや果物の熟した香りに例えられていることが多くありませんか?

実はこの熟した香り、僕が台湾茶に足を踏み入れた当初は言われてもあまりピンッ!ときませんでした。

そもそも花を見て綺麗だな~と思うことはあってもその香りを嗅ぐことはあまりしなかった為、花の名前と香りが一致しない。

そして果物の熟した香りと言われても、日本で売られている南国のフルーツというのは熟す前の青いうちに刈り取られ日本に入るので香りの強さが台湾とはまったく違う。。。

「熟す」頭では理解できているんだけど、自分の経験してきた香り・匂いと一致しなかったんですね。。

そうなると人間気になるものです、大先生が普段何をしているか観察し始めるわけです。

すると先生はご飯を食べる時にはかならずご飯の香りを、スープを飲む前にその香りを、お茶を淹れる際は水の匂いを…。

テーブルにフルーツがあればその香りを…次の日もそのまま置いてあればまたチェックそしてその次の日も。。

口に入るもの全てといっていいほどその香りや変化を確認していたんですね。

とりあえず僕も真似て始めるとやっぱり…一度ではわからない。

香りが変化しているのはわかるんだけどぼんやりするんです、それでもめげずに続けていくとわかるようになるものです。

僕の滞在している農家ではバナナの木が多く、1ヶ月に一度ぐらいのペースでこの大きさのものがとれます。。

 

バナナをかいでみる
台湾は日本に比べ気温も湿度も高いので、特に夏場などは熟すまでが早い早い。。

ですから日に何度か写真のように香りをチェックしていました、するとぼんやりしたものがハッキリするようになり、もっときめ細かい烏龍茶や紅茶の製茶工程での「熟した香り」までにいく微妙な変化もわかるようになったんですね。

その結果、過去に説明を受けて「?」だった部分が「あ~なるほどね♪」といったように自分の中で解決していけるようになりました。

 

香りというものは人それぞれ感じ方、間隔が違うので他の人から口で丁寧に説明されてもわからないんですよね。。

でも、こうやって日々色々なものに意識をむけていくと自然と自分の中に香りのストックができるのでお茶を飲んだ時に微妙な違いがわかって楽しくなりますよ♪

僕よりもお茶に詳しい先輩方は「知ってるよ!」というお話でしたね、でもこれからお茶を楽しみたいと思っている方は生活の中で少しだけ意識してみてください♪

お茶を楽しむことはもちろん、お酒や料理などにも色々な発見ができますよ。

そして何より花や果物が熟した香りというのはとても心地がいいんですよ、きっと生活の中に笑顔も増えると思います☆

追記:
家の庭でバナナが大量にとれる為、当ブログでたまにバナナの記事を載せていますが、週に何人かの方が「バナナ」という検索で当サイトに入り、滞在時間0秒という恐ろしいスピードで去っていってます、笑。

そのような方は恐らくここまで読んでいないと思いますが、誠に申し訳ありません。。

当サイトは「お茶」のブログで「バナナ」のブログではありません、汗。。

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