19日の完全帰国が決まり、今日は製茶最終日。

秋茶はこの後も少し続くのだが、僕は明日農家を出て台北へ向かう。

長いようであっという間の住込み1年半だった。

撹拌機

最終撹拌の様子、いつも通りに淡々と仕事をこなしていきます

最後だからといって特に特別な事はなく、仕事は淡々と進む。
夏茶が終わり、すぐに帰る予定がチケットの問題で延びてしまい秋茶に突入。

農家の都合なども重なり、秋茶にも携わる事になったが、やはりこの間にも新しく知った事もあり、結果的には自分にとってプラスになった。

少し前から大先生夫妻が家を留守にしているので相方との作業。
明日から僕が仕事を離れた後、何日か一人での作業があるのだが、実は僕の後にこの農家へ入る方は決まっている。

台湾現地の方を雇い、同じような形で仕事を進められる準備はしているそうだ。
大先生は基本お茶を引退しているので僕がいなくなれば工場が大変になるのはわかっていたのだが、後が居れば安心です、台湾現地の方という事なら尚更だ。

特に感慨深くなる事もないのだが、やはり最後という事だけあって相方と色々と過去の事を話しながら作業をしていった。
相方といってもお茶に関しては僕の先生になるし、彼からは色々と学ぶものも多かった。
本当に感謝したい。

台湾の文旦

すっかり文旦のおいしい季節、製茶の合間に♪

最後の殺青

いつも通り僕が殺青担当

そんなこんなで普段通りに僕が殺青を見て相方が揉捻をし、無事に最後の製茶は終わった。
台湾に4年行き来し、その後に約1年半の住込み、常に現場に入る事で茶を根本から見ようと思った訳だが、やはり消化不良の部分はある。

今後、このように長く住込みお茶を学ぶという事はしないと思うが、台湾へ来る度にまた現場に入り勉強させてもらう事になると思う。

前にも書きましたが住込みでの勉強・修行は終わりですが、あくまでこれからがスタートで、これからは自分が学んだ多くの事を人に伝えるのが仕事になっていくと思う、そう思うとむしろこれからの方が大変で、責任も重くなってくるなと思うのであります…。。

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