茶はやはり飲み比べるものがあると覚えていくのも早い。
最近よく行っている一人勉強会、単一茶園で安定したレベルのものが季節ごとに確認できるのはやはり現地に入ってよかったことだと思う。
今回は翠玉の秋の軽焙煎と冬の毛茶。
焙煎と毛茶なのでそもそも状態が違うが、それもまた勉強になる。
水色、季節の葉の状態、発酵度の若干の違い…
とにかく色々な観点から確認していく。
そして茶として淹れる時にその特徴などを考えながら試行錯誤。
疑問点は畑の管理や製茶工程の記憶をたどり自分なりの答えをだす、ただそれでは100%ではないので、4月からのシーズンに入った時に現場に持ち込み確認していく。
とにかく観察と確認、復習と反復が多い。
でも、この積み重ねが今の自分にとって本当に大事だと思う、時間は限られていますから…。
今回見ているものは両方とも機械摘みのもの。
パッと見ると、葉一枚一枚になっており、茎部分が入っておらず、葉も少し砕けたものも多い。
これを手摘みのものしか飲まない方が見たら…
安いお茶であるとかよくないお茶と判断する人も現状では多い気がする。
でも、実際には違ったりもする。
手摘みと比べれば、良い生葉だけを使っているわけではないから素材として落ちるのは当然ですが、他にも見る部分は多い。
手摘みが機械摘みより良品とされる考えは生葉の状態で考えれば正しい、ただ製品となった時にそれが繁栄されているかとなるとまた違う部分が出てくる。
まず一つはそもそもお茶として成り立っているかの問題がある。
残念ながら手摘みで作られたものでもお茶になっていないものも多く逆に機械摘みでかなりのレベルに達しているものも多い。
そして、前述した砕けた葉はどこに由来しているのか…。
これは葉を色々な観点から観察していくとわかってくる。
今回はお客様からの依頼でこの二種の確認という意味合いも含めてテイスティングをした。
やはりここ最近強く思うのが…
日本では学べる素材が少ないのだなと思う、話を聞く限り学びたい人は多くいるのだが素材が揃わないのとやはり現場を見れないのも大きいように思う。
このような環境を見て自分が今後何が出来るかが少しずつ見えてきたようにも思えます。