台湾に戻って約二週間。
ようやく畑に出ることができました。

今日は青心大有の茶樹の植え替え。
ここは家から一番近い畑、茶畑はいくつかに分散していますが、実は今日茶樹を植え替えるこの畑が一番ウンカの被害が出る場所。

この青心大有の畑は植えてから2年目、ですから摘採にはもう少し時間がかかりますが、一番期待している畑でもあります。

順調に育てば毎年東方美人のコンテストで特等奨を狙える上質のウンカ芽のとれる畑になるはず。

でも、、
特等奨を獲る為だけに東方美人を作るわけではありません。
一番はお客様に美味しいものを届けるのが農家としての役目。

ただし、台湾国内ではこのコンテストは農家のレベルを見る上で非常に大きな役割を果たします。
「お金稼ぎ」だけのお茶作りになってはいけませんが、知名度があがる事により美味しいものを多くの方に知って頂けるならそれに越したことはないでしょう。

では早速の植え替えの作業の報告です。

新しい茶樹家に届いた茶樹を水につけ、根っこについている土をほぐしておきます。

畑畑にて死んでしまっている茶樹を見つけて…

植え込み作業根をなるべく地中深くに植え込むように土を掘り起こします(写真は店主)。

植える茶樹
土を掘り起こしたら水につけておいた茶樹を取り出して

植え込み植えていくと。。

このような流れですね。

今日は2人で100本弱の茶樹を植えていきましたが、石の多い畑なのでなかなか苦労しました。。
地味な作業ですが、コツコツとやるしかありませんね。

ただ、、
この冬に新たに広めの金萱の畑を作る予定です。
茶樹の本数にすると何千本~何万本単位、今のところお手伝いさんは呼ばず自分達だけで植えていく予定なので気が遠くなる、、。

しかもうちの畑は写真を見て気づいた方はいると思いますが、平らではなく茶樹の部分を少し地中に降ろしているので、まず畑を整備し、クワを持ち込み説明したような形にしてからの植え込み。。

もう、、
笑うしかないです、選択肢はやるしかありませんから。。笑

思えば今年の夏に灼熱の太陽のもと毎日の雑草抜きでクワを使い続け、肩が30度ぐらいまでしか上がらなくなったうえに両手の指の関節まで曲がらなくなりました、元に戻るまで2ヶ月かかったその悪夢が鮮明によみがえりますが…。。

台湾茶に関してこんなにレベルの高い場所で一年を通して畑作りや台湾における緑茶~紅茶までの製茶方法・概念まで一貫して学べる機会はこの先ないだろうし、学ぶことで畑から製茶、テイスティングに関してまで矛盾なく1本の軸をもって考え、捉え、答えられるように勉強しているつもりなので、やっぱりやるしかないです。。

日本に入る台湾茶は農家・製茶師・茶商・店舗、色々なところを通して入ってますから、それぞれの言い分・売り文句がゴチャゴチャに入ってきて情報がカオス状態になっています。。
ちゃんとした情報を流している方もいる一方で誤った情報が多いと結局一番お茶を求めてるお客さんが損をしてしまいますから。。

それは一番好ましくない状態です。
そんな中で自分の経験を生かして正しい情報を伝えられるように今は些細な事でも全部学んでいく必要がありますね。

幸いにも当店、オリエンタリズムジャパンのfacebookに少しずつですが指示・評価・応援して下さる方も出てきました、励みになりますし、感謝感謝です。
そしてこの先、支持して頂いている方たちとお互いに協力していけるような関係を作っていけたらと思っています。

「ありがとうございます」
というお礼の言葉と同時に、日本茶、中国茶、台湾茶、紅茶、、ジャンルに問わず「お茶」頑張っていきましょう!!

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