少し前に本山地区の農家さんのところで紅茶を作った。
今回は品種を変えて、また作る。
と言っても、前回(10月5~6日)は海外から来ている方が茶摘み体験をして…といった流れがあったが今回は全て一人で行う、茶摘みも勿論一人だ。。

茶摘みした葉

茶摘みした葉 夕方に少し日光萎凋をかける(本来紅茶では日光萎凋はしないが、今回は意図的にやっています)

農家さんのところに4キロ用の紅茶揉捻機がある為、一人で朝から摘めば量的には間に合うとふんでお願いした。
前回と今回、この時期に紅茶を作るのには訳がある。
来年に向けて改善する箇所やわからない部分、推測からわかる部分を確かめておく必要があると思ったからだ。

静岡県には山のお茶百選というプロジェクトがあり、元々はそのお茶を作る為のプロジェクトのお話をもらったのがこの農家さんと付き合う事になったきっかけである。
時期的に寒くなってきており、紅茶を作るのにはあまり適していないのは事実だが、逆に今の状況だから確かめられる事があるというのも事実だ。
日本に帰国後、紅茶関係の方とお会いする事が多く、そこでも色々聞いたりしたり、過去の研究なども色々と目を通しているがわからない部分が多い、烏龍の製法を理解していると推測はつくことが殆どなのだが、やはり自分で確かめたい。
特にダージリンのファーストは他の紅茶と比べて特徴があり、それをどうやったら再現していけるかというのを知りたい。。

そんなこんなで一人畑に出て茶摘みをする。
商品になる訳でもないのだから、機械で摘めばいいんじゃない?と周りの方から言われたこともあるが、やはり出来るだけ良い条件で作るというのは大切である。
自分が農家さんと話して作ろう!となったお茶は効率化して安いものを大量に作るのではなく、少量でもとびぬけたものを作ろう!という事で考えが一致している、正直今の段階でコスト云々という話は一切考えていない。
6~7時間かけてなんとか2キロちょっとぐらいでしょうか。。

紅茶の萎凋

農家さんの工場へ持ち込み室内萎凋へ

量的に揉捻の圧をかけた時にギリギリだろう。
明日は雨の予報なので、葉からの水分の抜けも悪く揉捻は明後日になる予定です。
とにかく今年中に疑問点の解決と、更なる課題をあげれるだけあげて来年に備えたい、出来る限りのことをしていきます。

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