たぶんこのブログで正叢鉄観音に触れるのは初めてでしょう。

台湾において鉄観音は何種類かの品種からつくられる、そして鉄観音種から作られるものを正叢鉄観音と表記する。

鉄観音

鉄観音、重焙煎でも焙煎機が違うと色合いもまた少しかわってきます

今回のものは自分で取り扱う為のものでなく個人用。
2日程前のブログで焙煎のことを取り上げましたが、今日の夜にもう一度その方を訪れた時に手にいれたもの。
あいにく留守だったのだが奥さんがいらっしゃったので電話をしてもらい、ちょっと鉄観音が欲しいんだけれどと話をして…といった感じです。

この前訪ねた時に頂いたものはどれも素晴らしい出来だったのは焙煎の腕は間違いない。
これだけ焙煎をうまく出来るのなら重焙煎を必要とする鉄観音でどのくらいのものを作り上げるのか見てみたいと思ったのがことの発端です。

とりあえずその方が留守だった為手に入れたものを持ち帰り自分一人で淹れてみた。

鉄観音の水色

鉄観音の水色、ここまでは何ら問題はなかった…

水色も悪くないし期待して口にいれると…

焙煎はやはりうまくかけてあるなぁといった感想、しかし鉄観音の品種特徴はあるものの味が弱く若干の違和感。
おかしいねぇ…と思いながら見ていくと。。

製茶工程での失敗と畑の肥料が原因と思われる問題が…茶になっていない。。
ただ、大半の人は気づかないのではないのだろうか…と思うくらいに焙煎をうまく使いこなしている感がある。

正直まさかの展開でした。
でも、この方焙煎の技術は相当なものですが、元々茶農家ではない為、畑のことに関しては知らないのかもしれない。
でも、他のものは素晴らしいものだったので、製茶中のミスからくる味は理解している筈。
どうしてこの茶を毛茶(日本でいう荒茶)の段階で仕入れたのが謎です。

ある程度の欠点があっても焙煎でなくせると思ったのだろうか…
農家でも茶商さんや店舗の方でも、知っていてそう言っているのか本当に知らないのかは定かではないが、焙煎に関してちょっと勘違いしている方もいる。

焙煎は茶葉に変化を持たせることはできるが、絶対に変えられない部分というものがある。。

このおじさんがどんな考えで仕入れて焙煎したのかはわからないが、次に行った時に正直に伝えて、そのことについても話してこようと思っています。

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