青心大有、ブログで出す頻度が高いので知ってる方は多いと思う。
東方美人における一番の適正品種であることも度々あげてきました。
そしてその管理の難しさも度々あげてきました。
日本へ一時帰国するギリギリまで見ていた畑も青心大有。
以前にも書いたが台湾の改良所から出ている本などでは産量もそこそこ、病気にも強いと書いてあった覚えがあるが…。。
実際にこれだけ難しい品種もないと思う。
見比べてみるとわかると思いますが、左が青心大有、右が翠玉。
同じ時期に家に来て同じ畑で育っているものです。
樹勢のある翠玉と比べると青心大有は心なしか小さく見えます。
帰国前まで管理していた畑も今年丸二年を迎えるがかなり小さい、でもこれが普通。
翠玉など樹勢のある品種は3年程で初めての刈り取りができるが青心大有はもう少し時間を要する。
そして、特にこの成長期はよく害虫にやられる。
畑を見まわっていても、かなりの被害にあっているものもある。
そして一度このような被害にあうとそのまま死んでしまうものも多いのがこの品種の特徴です。
東方美人以外にも烏龍にしたらとても良い香味のある品種だが、産量も出ないし、生長も遅い、病気にも弱い。
やはりこれだけマイナス点が多いと他の地域では植える価値はないのかもしれない。
凍頂や高山、文山では青心烏龍がメイン、木柵では鉄観音種がメイン。
大きな産地ではそのメインとなる品種の次に来るものはわりと産量の出るものをもってくることが多い。
故に、翠玉や四季春や樹勢があり産量が出るものが好まれる。。
今の農家で色々と勉強し始めた頃はこの品種が何故広まらないのか疑問も多かったがお茶がわかってくるとそれも納得できる。
僕が生粋の茶農家で東方美人の地区にいなければきっと植えないなとも思う。
ただ…
今のところ僕が青心大有の烏龍をすすめて、不味いと言った方はいないのも事実なのです。。