大禹嶺高山茶、台湾には梨山、阿里山、杉林渓、他にも色々な高山茶が存在する。

一般的には標高が高ければ高い程いいものが育つとは言われる。

その最高峰にいるのが、大禹嶺の高山烏龍茶、標高は2600mぐらいだったかな?

大禹嶺高山茶

台湾高山茶の最高峰とされる大禹嶺高山茶

台湾の知人の方に運よくこの冬の冬片を頂いた。
といっても非常に高価なものなので一煎分だが…十分である。

個人的に標高だけで茶葉を判断するのは、あまり好きではない。
平地でも素晴らしいものを作り上げる方もいれば、高山に畑を持っていてもちゃんとした製茶すらできない人が多いのも知っているからだ。。

これは特に高山茶を否定している訳ではない。
何においても、極上を作れる方はごく一部だということで、高山でできたものだから必ずしもいいとは限らないということです。
台湾では長らく高山茶ブームが続いており、作れば香り味はどうあれ高値で取引され、市場に出るまでに何人もの茶商が入るのでとても高くなる。
そして乱開発も進み、山は荒れ果てる…そのような現状は人間のエゴが生み出したもので、既に高山茶の多くはマネーゲーム化している。

高山茶の水色

肉厚な葉と綺麗な水色、素晴らしいものですが…

今回頂いたものは割としっかりしている。
生葉もさすがに高山茶区の冬片だなと思わせる肉厚ぶりだ。
まろやかで上品さが漂い、優しくそして甘い、何煎淹れてもエグミ、渋みは出て来ない。

青みもあるがこれは良い意味でのもので問題はない。

ただ、自分が取扱いたいか?と聞かれたら…
恐らく断るかなと思ってしまった。。

これは完全に主観なのだが、標高が高くなればなるほどいい生葉が出来るという理論は理解できる。
ただし、葉の特徴は限定され、それを生かす製法も限られ、ほぼ今の高山がとっている形しかないような気がする。
僕的にはあまりにも高山化することで失っているものも多くあり、価格も含めてそのバランスがとれていないような印象をもってしまう。

香り、上品さ、甘さ…素晴らしいけど、何かがないような気がする。
そういうものである!という方も多いのだが、標高の低いところから順に辿っていくと果たしてそうか?と思う。。

大禹嶺の高山茶素晴らしいです!!!やっぱり最高です!
という記事を期待して読んで頂いた方には申し訳ないが、自分は現地にいて色々な事情も知っていますから、日本に伝わる華やかな部分だけを見ている訳ではありません。
本心と異なることは書くつもりもないので、このように少し懐疑的な意見も多くあるのはご了承ください。

ただ今回のものも、作り手が違えば多少の変化はあるでしょうから、今後色々と試飲してできれば現地にも足を運んでみようと思います。

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