高山茶、高冷茶の判断材料でとりあげたお茶をもう少し違う面から考え、台湾高山茶の抱える問題に迫ります。
高山茶を憂う
前の記事では高山茶の基本的な特徴をあげ、美味しいお茶を飲みたい方は参考にしてくださいね!ということでした。
では、製茶方法以外に何が問題なのでしょうか?

お茶というのは様々な市場が存在します。
いわゆる高級茶、そして普通クラスのお茶、安いもの、ティーバッグ、ペットボトル…色々ある訳です。

このブログを読まれている方はお茶に興味をもたれている訳ですから普通クラス以上のものを求めている方が多いでしょう。
逆に世間にはお茶なんて安ければ安い程いい!という方もいますし、台湾では香料がついたものを好んで飲む人がいるのも事実です。
ですからお茶好きの方が飲んで「まずいっ!」というお茶であっても拘らない人からみたらそれで充分だったりする訳ですね。

このように同じお茶の中でも色々な市場があり、その市場・価格に適したお茶のレベルというものが存在します。

昨日記事に書いた高山茶、結論を言うと
市場に見合ったお茶ではない!という事です。

お店の場所は観光バスも停まり立地条件の非常に良い場所です。
南投縣といえば台湾でも有数のお茶の産地ですから皆さん美味しいお茶を求めてくる訳ですね。
コンテストで特等奨をとった方のお店ですから観光客の方は安心するでしょう。
その中にこのようなお茶があるというのはちょっと好ましくないですね。

美味しいものを飲みたくても知識がなく判断できない人達に外国産及び製茶に失敗したお茶に重い焙煎をかけごまかして高く売る。
台湾ではよく見かける商売のやり方です。
お茶を売って自分の生計を成り立たせる以上「お金」を稼がないと生活できません、でも自分の肥やしだけを考えるこのようなやり方はお茶業界自体の信用をなくす上、お茶の市場を将来的に狭めてしまいます。

これは僕が台湾茶を客観的に見ていて一番嫌いな部分ですね、台湾茶の未来の為にも現地の方は本気で考えないといけない問題だと思います。

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