本日は青心大有の台湾式緑茶を作った。
と言っても自分は作業はしていない、地元の故事館との企画で製茶体験的なもので外からお客さんが来て行われたもの。
台湾という国は近くに日本、そして韓国という割と発展した国がある為、先進国的なイメージはないが、実はIT関連をはじめとても進んでいて国も豊かな部類だと思う。
僕的には限りなく先進国に近い国だと思っている。
国が豊かになり、農業をする方が少なくなってくるとどこの国でも同じなのだろうか?
最近台湾ではこのような製茶体験ツアーや農家を周ったりする人が増えている。
一つ断っておくが、僕のいる農家は台湾の都市部の外れに見られるような観光茶園ではない。
地元の故事館の方が、色々なツアーを組んでいるのだが、腕の良い農家としてちゃんと認識されているのでたまにこのような話があり、年に数回だけ行われている。
本日の緑茶の製造は前々から知っていたのだが、一応お客様メインなので気を使い昨日相方に
「何か手伝う?」と聞いたら「別にいいよ~」と言われたので自分は部屋にいて自分の事をしていた。
しかし終わった後に
「なんで来なかったの?」と言われ…どうやらお互いの意思疎通がうまくいかなかったみたいだ(笑)
「別にいいよ~」は
僕的には手伝う事はそんなにないから大丈夫!と受け取ったのだが、相方としては「参加しちゃっていいよ」との事だったらしい、、まぁこの辺はもう笑い話ですね。
という訳で茶摘みにも参加しなかった訳ですが
家に来た生葉の状態は逐一チェックはしていた。
そして夜に出来上がり、勿論それを試飲してみた、、台湾式緑茶美味しいですね♪
香りもよく、この季節でもウンカの害がありますから2~3煎目には蜜香も出てきます!
ただ、日本の緑茶のような保存方法が確立されていない為作ってからは劣化の道を辿る、僕個人としては取り扱うのにはちょっと…と思ってしまう。
ただ、日本の緑茶に応用できる部分はあるのでちょっとしたポイントを確認。
台湾式緑茶、烏龍茶、紅茶…全て葉の水分のコントロールがポイントになる訳だがそれぞれの茶に求めるものが違うのでこの水分率が全く違う。
わかりやすく言えば、台湾式緑茶を作る際に善しとされる葉の状態は紅茶を作る上ではダメだったりするのである。
僕が現地で学んだ台湾式緑茶も烏龍も紅茶も原理としてはとてもシンプルな事をしている。
しかし、ただ単純に「シンプル」なのではなくその裏には多くの理解を必要とし、逆に多くを理解しているからこそシンプルに捉える事が出来るものだと思う。
これは誤解を招きかねないので最初に断っておくが、烏龍茶や紅茶の極品は決して簡単に作れるものではない。
しかし、烏龍や紅茶というものはなんとなく作っても「っぽくなる」ものだったりする。
製茶に成功しても失敗しても萎凋させる事で葉の変化から来る味や香りは出るものなので、実際にはなっていないのになっているように感じるお茶でもある。
僕の地元静岡県では発酵茶ラボという、台湾式の製茶機械・道具を揃えた場所が出来上がった。
この流れからも推測できるように日本でも萎凋香を出した緑茶や、紅茶作りなど最近では色々とやっている人を見かける。
わかっている方もいると思うが、本気で良いものを作るのならばそのお茶の特徴を理解し、萎凋によって何を残し何を消していくのかわかっていないとうまくは作れないだろうと思う。
作る種類によって茶に残って良いもの、残ってはいけない・残したくないものは変わってくる。
作るからには「っぽいモノ」ではなくホンモノを作って欲しいと思うし、今の段階で出来うる最高のモノを作りたいという方がいれば学んだ範囲の事しか出来ませんが協力していけたらと思っています。
1 comment
みらい生産農家 益井 says:
9月 3, 2012
こんにちは。
テレビ観ましたよ。
良くできてました。
自分が高卒の時、押しかけで初対面の農家に住み込み、農業を始めた時を思い出しました。
一日も早く、静岡で農家の仲間入りをするのも待ってます。
教えてもらいたいことが沢山あります。
飲んでもらいたいお茶もあります。
帰国を茶農家のおじさん達が待ってます。