昨日、近所で頂いてきた生葉を使い、台湾式緑茶を作ってみた。

といっても、毎度のことながら家での作業となるので不安定な要素はとても多い。

試作で使う生葉

このように少し大きめの葉もあえて混ぜてあります

畑で生葉を獲る時にあえて、葉の大きさが若干違うようにしてきた。
小さい新芽などは問題ないのだが、上の写真のような少し大きめの葉が萎凋によってどのように変化し、揉捻した時にどうなるのか確かめる為というのが目的である。

炒る

「炒り」の作業

蒸し

「蒸し」の作業

今回はこれまでの経験から摘み取る葉の量を少し多めにした。
詳しい説明はしないが台湾式の殺青というのは単に葉を炒っている訳ではなく、同時に蒸しという作業も行われている。
まずは、フライパンで葉を炒り、しばらくしてから蓋をしてさらに作業を続ける。
蓋の表面が曇り、中が蒸されているのがわかると思う。

手で揉捻

揉捻は手で行い…

乾燥

こちらが揉捻後乾燥させた茶葉

その後、手で揉捻をし、乾燥をさせる。
ちゃんとした機械を使っていないので、若干の殺青不良と、揉捻不足はあるとみているがそこは計算しているのでここまでは特に問題はなし。

葉の違い

左と右では茶葉の様子が微妙に違うのがわかるでしょうか!?

乾燥を終えたものが上の写真になるが、左と右で葉のねじれ方が違うのがわかるでしょうか?
左は一番上の写真にあげた葉の大きなもの、うまく丸くなっていないのは手による揉捻という事あるが、葉が少し硬化し、既に適期を過ぎたことを意味する。
しかし、今回の場合機械でなく手で行ったので恐らく機械ではこの大きさの葉はうまく丸まってきている筈である。
台湾の品種ならこの境がわかるのだが、日本の品種はまた違う特徴をもつので、葉の大きさを不揃いにしたのはそこの確認の為です。

台湾式緑茶

香りは納得が出来なかったけど飲み口の甘さと余韻はいいんじゃないかと…

とりあえず一掴みとり、試飲。
このもらった茶の品種はわからないのだが、香りがあまり立たない。
夏に静岡で作った山の息吹という品種を萎凋させた時とまったく同じような感じだ。。

しかし、飲み込んだ後の甘さ、口の中に残る余韻はいいなぁと思う。
品種があえばこれはそこそこのものが出来る手ごたえはある。

形状的に色々と問題は出てくるが、試してみたい品種が幾つかある。
時間がかかる作業になると思うが、静岡の農家さんなどに協力してもらって一度ちゃんとしたものを作ってみようと思う。

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