秋茶5日目、青心大有を刈り取った。

青心大有というのは他の品種と比べ、茎が直立的に成長する

青心大有の茎

青心大有はとにかく上へ上へ真っすぐ生長します


写真を見ればそれがよくわかると思う。
とにかく上に向かって真っすぐと生長し、畝も他の品種と比べ扇型にりづらい。
そして夏や秋などの徒長が進む季節ではとにかく茎部分が多く出る、刈り取るのにも一番難しさを感じる。

萎凋という製茶工程では生葉の水分を抜いていくのだがこの季節のものは相当苦労をする。
周りの農家ではこの季節の茶をペットボトル業者に売ってしまう方も少なくない。

萎凋の状態

本日は萎凋の進み具合があまり良くない


その気持ちは製茶を経験すればわかるがうちではしない。
それはこのような状態のものをどのように処理していくのか勉強になるので自分にとっては凄く良いことだと思っている。

そのような部分で凄く勉強になるのだが、最近は葉の状態だけではなく天候との関係もだいぶわかってきた。
烏龍は天候に左右されるのはよく聞く話だが、晴れていれば良い訳でもなく、もっと色々なことが関わってくる。

萎凋から殺青

萎凋がうまくいかないと殺青作業も苦労を伴います


湿度はよく言われるが、実は風もかなり影響している。
今日は温度も湿度も申し分なかったが風向きがよくなかった、それは萎凋中の葉にすぐに表れてくる。

そしてこのような時の対処法もあるがどうにもならない事も多い。
それら多くの事を含めて葉を広げる厚さと考えたり時間を計算したり細かい修正が多くはいる、見ている分には「へぇ~」で済むのだがこれはやってる身からすると相当神経をすり減らす作業でもある。
そして同じ葉、同じ天気、条件という日は一日もないのでとにかく多くの回数を考えながら経験していくしかない。
前々から烏龍は人と茶葉との距離が近い為に、出来上がる度に質の差が大きい事は伝えてきた。
それにプラスして天気や風、その他に色々と影響をうける。
そういう事に気づきだすと烏龍の極上品というものはどれだけ少ないものなのかがわかる…。

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