日本でもそうだと思うが農家さんというのはやはり近所付き合いがかかせない。

特に同じ作物を作っているなら、最近の傾向なり出来栄えなり、相談や困った時などやはり仲間というものは必要です。

一週間程前に一度、そしてつい何日か前にもう一度、両方とも同じ農家ですがお邪魔してきました。

机

それにしても立派なテーブルですね

近所といってもうちから車で20分程。
この時期、茶農家はどこも忙しいのであまりよそへ出かけないのだが、良い生葉や茶が出来た時はお互いに連絡したりする。
そして短い時間でも暇をみつけて見にいったりするのである。

最初に訪問した日は金萱の出来が良いと報告があったので向かった。
早速茶を出してくれ飲んでみた、市販に多い少し渋味の残るものではなく、そこそこ良い。

しかし、味が少し薄い印象。
一緒に農家に行った大先生がこの点について向こうの方に色々と伝えていた。

知り合いの茶工場

ちょうど撹拌作業中でした

知り合いの茶農家さん

うちとは違う撹拌の入れ方だったので色々観察

その後、当日作っている金萱の状況をチェック。
この葉がかなり熟していて、僕としてはこれを飲みたい…といったところだった。

そしてその数日後、今度は相方と行く機会に恵まれ運よくその時に製茶していたものを飲むことが出来た。

知り合いの作った春茶

良い意味で青さの残る高山茶に似た出来、今の台湾人が好む味ですね

やはり、良い生葉であり、作業も丁寧な方なので悪くない。
酸化度(発酵度と言われます)は、若干軽い、俗にいう軽発酵というものよりも軽い。
金萱の特徴がありつつ、昨今の高山茶に多い青みを残したような感じ。

彼らは、台湾の国内市場に全てを出しているので、やはり作る茶は今の台湾人の好みにあわせたものが多い。
無農薬の農家ではないが特にそこは関係なく、腕はなかなか良い。
烏龍茶というものは面白いもので、製茶工程において人と茶が触れ合う機会が多い為に作り手の性格がストレートに出たりする。

今回お邪魔したご近所さんは人柄が良いので作る茶も優しいものが多い。
また、僕が今扱っている茶の印象とまた違うものを作るので、いつか紹介出来たらと思っています。

 

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