夏茶も後半に入り体力的にもちょっときつくなってきた。

今年は晴れた日は本当に猛暑という感じで、雨が降ると今度は豪雨という…

やはり天気がおかしいなと思う年である。

烏龍茶の拝見

青心大有 左:冬茶2011  右:夏茶2012


とにかく夏場は暑さだけで体力がとられてしまう訳だが、逃げる事も出来ないし、夏茶は特に勉強になる事が多いので自分なりに楽しみや課題を作って頑張っている。

本日は刈り取りが終わり、工場の中で萎凋中に何となく青心大有を淹れてみた。
と言っても、飲む為ではない。

自分がストックしている去年の冬のものと、今年の夏に出来たものを比べるのが目的。
網の匙のようなものが見えるがこれは日本茶を拝見する時に使うもの。

今月末か来月初めに完全帰国をする予定でいるのだが、日本に戻り自分に出来る事というのを探っている。
凍頂烏龍や阿里山烏龍、梨山高山茶、高冷茶その他台湾には色々な地名のつく烏龍茶がある。
FBやネットなどで見ていると、それらを楽しみましょう的なお茶会がよくあるのだが、それはそれで茶の裾野を広げるのには良い事だと思っている。

でも、自分が同じ事をしたいかというとそうではないし、自分が台湾で学んできた事を考えても違うのかなと思っている。

冬と夏夏と冬

日本において台湾茶をもう一歩深くまで見ていける環境を作る場所が必要かなと常々感じている。
例えば季節ごとに品種を追うようなお茶会はないし、同じ品種で色々なものができる、そのようなものを体験できる場所がない。。

このブログでも日本茶の事はたまに取り上げているが、烏龍と日本茶を比べると大きな違いが製茶工程にある。
意図するところは一緒でも、日本茶は機械を道具として人が操っていることが多い。
しかし台湾茶などにおける烏龍では、人間自体が道具となりお茶に触れている事が多い。

この違いが烏龍の魅力でもあるのだが、大きな欠点でもある。
やはり人間が道具となる事が多いという事はかなりの不安定要素が多い。

その為に、産地の特徴より作り手の特徴の方が大きくでるのが烏龍だと思っている。
僕が台湾の産地でお茶を押さない理由がこれが大きいのだが、そんなこんなでどのようなセミナーや教室、茶会が面白いかな…と只今思案中でございます。。

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