本日は静岡の山間地で「ふじのくに山のお茶100選」のお茶作り。
8日に出来なかったので今日になり、その間に試作などを作り準備を進めてきた。
まずは僕が試作したものを口にしてもらい感想を頂く。
中心となって動いている方は烏龍紅茶を…ということだったのだが、試作の段階で使う品種の特徴から少し危ないと感じていたので僕的にはオーソドックスな紅茶を進め、それで落ち着いた。
それとは別件で烏龍を試作することになった。
これも要望をうけてのものだったが、まず持ってきてもらった葉では烏龍は難しいことを伝え作業に入った。
台湾の現地で製茶だけでなく、畑の管理点は本当にこのような時に役に立つ。
葉の特徴を見てどのようなお茶にむくのか判断がつくし、それを製茶工程などと絡めて相手に自然と説明できるのは現地での経験があるからこそだと思う。
しかし、ちゃんと烏龍の特徴や製茶原理を理解していれば日本にいてもわかっている方はいらっしゃいます。
とりあえず烏龍を作りたいとのことだったので難しいとはわかりつつ、希望に応じてつくっていく。
萎凋や撹拌の意味、水分の考え方、捉え方、殺青の考え方、烏龍や紅茶に適した葉の説明、とにかく多くのことを伝えていったつもりだ。
実際に生葉を見て製茶工程を見ながらの話だったので、現場にいた方にとってはわかりやすいものだったと思う。
その後、烏龍を殺青したが、やはりうまくはいかなかった。
これは品種や摘採の仕方、量など色々と原因があり、それがわかった上で製茶工程を進めていたので、まぁ…やっぱりというか仕方ない部分はある。
逆にこれも勉強道具としては良いもので、次につなげられれば良いと思う。
メインの紅茶の方ですが、揉捻までには時間がかかり、僕は翌日に東京での予定があったので、揉捻のタイミングや揉捻中のトラブル回避の仕方などを伝え先に帰らせてもらった。
和紅茶として良品になればよいですね♪
今回の葉の状態など色々見て次へのイメージがあるので、今後も機会をみつけてこのような製茶等が出来たらと思っています。
また、農家さんも前向きな方で秋も…と誘って頂いたので、今後色々な品種で模索し、日本の品種で烏龍や紅茶、また新しいエッセンスをいれた日本茶など色々とトライしてみたいと思っています。