日本に一時帰国していますが現地で書き切れなかった事を書いていきます。
帰国寸前まで作業をしていた青心大有の畑、実は3年前までは金萱を植えていました。
この畑はウンカが一番出るということで、金萱をやめ青心大有に植え替えた訳です。
うちの畑では根が地中深くにはるようにちょっとした工夫がされている。
そして茶樹自体も強く育つように色々と考えられ、実際に見ていると茶樹の強さを凄く感じることが多い。
3年前に青心大有に植え替える時に金萱の根を掘り起こし根こそぎとったらしいのだが…やはり多少は残ってしまうもの。
通常そのような根は地中で腐ってしまうものが多いと思う。
しかし…うちの農家は3年たった今でも地中に残った根から金萱が出てくる。
最初はお茶の実などが転がり、生えてきちゃったのかな?と思っていたのだが…
クワなどで掘っていくと立派な根がついている。
上の写真を見て頂ければ太い根がついているのが確認できると思います。
植え替えて1年目ぐらいなら多少のものが出るのは理解できる。
でも3年たった今でも出てくるのはやはり茶樹自体が相当強くないと難しいことだと思う。
地上近くなら多少土の温度や太陽を感じることも理解できるのだが…。
そもそも地上に葉がない状態なので光合成などによって栄養分を作る根に蓄えることはできないわけだから…そう考えるとやはり凄い事だなと思う。
そんな状態の茶樹を常に作り上げて製茶技術もしっかりしている訳だから、それは…お茶にしても美味しい訳だよな…と思ってしまう。
ブログで諄いくらいに繰り返しているがやっぱりお茶というのは土作りから始まる訳で改めてその重要性を感じるような出来事でした。