春茶は今日を入れて残すところあと2日程。
今日は武夷、鉄観音、紅芯、その他一畝ごとに違う品種の部分の刈り取り。
各品種量は少なく、それぞれに製茶したら1~2キロしかない箇所を一気に刈り取り。
製品の為に植えているのではなく趣味、実験というか、余裕があって自分が飲みたい時に作れるように植えている畑であります、恐らく。
量も少なかったことから刈り取った後家に戻り作業を簡単に済ませ一人、畑の観察へ。
製茶時期は基本畑の刈り取りの後は家にこもりっきりなので良い気分転換になる。
ブログを長い間読んで頂いている方には見たことある風景だと思います。
畑が三色にわかれていますが、一番奥が一昨年の冬に台切りした翠玉の畑。
真ん中が去年冬に中切した17号白鷺、一番手前がそのまま残した17号白鷺になります。
上から見た時にだいぶ雑草が大きくなってきたなぁ…と思って近くまで行くと結構きてます。
これは春茶が終わったらすぐに畑の管理に入らないといけません。
日本の整った畑や除草剤で管理する畑を見慣れている人からしたら酷い写真に見えるかもしれませんね。
有機や農薬云々ではなく、農家が求める茶によって畑の管理の方法に違いがあるのはとても興味深く面白いところです。
僕らがこの状態を見た場合は、とりあえず土の状態に異常なし!順調♪といった風になります。
特に翠玉の状況を見てまわっていたのですが…
さすが台湾の品種の中でも樹勢が強く収量が多い品種ですね、凄い勢いで生長しています。
今は枝の数が少なく、葉も少ないので栄養が十分にいきわたるせいか葉もかなり大きくなっています。
これから東方美人の時期に入っていきますが、実は台切りや中切りした茶樹はウンカが大量に発生する前にある程度生長してもらわないと困ります。
詳しくは書けませんが東方美人農家にとってウンカは必要なものではありますが、時によっては害虫にも成り得るということですね。
安定した畑の状態を見て嬉しくなりニコニコしながら帰ってきたのですが、ふと…。
製茶時期の3時間睡眠の連続より、睡眠時間はとれるが朝5時から始まり一日中炎天下の畑で長袖長ズボンでひたすら手で雑草を抜く作業の方が体力、精神的的にもかなりズタズタにされることを思い出し…家に着くころには少し憂鬱になっている店主でした。。