台湾から帰国し、実家へ移動して一週間程たつ。

天気のパッとしない日が続いていたのだが、暖かい日になったので散歩がてら近くの茶畑の観察に出た。

実家のまわり

実家の周りには茶畑が今でも多くあります


一週間程の間に車では色々なところへ出かけたが、既に三カ所ぐらいで茶畑をつぶしている光景を見た。
一般的な茶が売れにくくなり、作ってもお金にならなかったり、生産者の高齢化によるものが殆どの理由だと思うが、この土地で暮らしてきた自分としてはやはり淋しい思いがある。

他にも茶畑自体を壊してはいないものの、相変わらず放置され管理されていないものも目立つ。

放置茶園

放置された畑、まだ間に合う気がするがこれ以上放置されるともう再生が…

しかし、僕のお茶好きは物心つく前から始まっていたのだが、仕事にしたいなぁとぼんやりと思い始めたのは大学生の頃が一番最初。
高校時代まではここ地元で過ごしたのだが、こうして改めて実家の周りの歩いたり車で走ったりすると茶畑の多さには本当に驚かされる。

小さい頃は家の周りは空き地や林ばかりで家はそれほど密集していなかったのだが、この辺りにある茶畑は恐らく僕が生まれるずっと前からあったものだろう。

実生の畑

畝になっていたとは考えにくい台切りした畑

実生2

明らかに種から…品種導入された畑ではない

近代的に整った茶園も多いのだが、明らかにこれは実生だろうと思うところも多い。
1本1本違う葉の特徴があり、全くもって揃っていない。。

そんなところに限って放置されていたりするのだが、勿体ないなぁと思ってしまう。
ちゃんと管理していれば個性のあるものが出来る畑があるのにそれが生かされていない、しかし自分ではどうする事も出来ない、悲しくなる…。

富士宮のウンカ芽

ウンカの影響が出ている茶葉

富士宮のウンカ

ウンカがちらほらと…

そんなことを感じながら歩きまわり、5月7月と一時帰国した際にウンカを大量にみつけた畑を見に行ったが、やはりこの時期でもウンカが出回っていた。

東方美人を作れる程の害はないのだが、一部分だけ被害が大きかったりして台湾で摘む茶葉と全く同様の形をしているものもちらほらみかけた。

そこを通りすぎ家に帰ろうと歩いている時に放置されている茶園の脇でおばあさんが一人植木をいじっていたので声をかける
「ここの茶畑、おばあちゃんの畑ですか?」
「違うよ!どうして?」
「いや…収穫していないっぽいから、それだったら片手分ぐらい貰えないかなって…」
「もっていっていいよ」
持ち主ではなかったのだが…恐らく持ち主とは知り合いなのだろうと…そういう事にして、お言葉に甘え少しもらってきた。

頂いた生葉

頂いた生葉、品種については不明…


あえて大きさも不揃いにして摘んできたこの葉、家で台湾式の緑茶でも作ってみようと思います♪

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