プレ販売中の烏龍紅茶に関して取り上げます。

ちゃんとしたテイスティングはまだしていなかったのでこれを機会に興味のある方へお届けできたらと思っています。

烏龍紅茶

紅茶と烏龍茶の特徴をもつ一部和紅茶にも通じる烏龍紅茶

この烏龍紅茶は烏龍茶の要素と紅茶の要素を持ち合わせたものです。
純粋な紅茶は製茶工程に撹拌を入れませんが烏龍茶の場合は入ります。

この紅茶は撹拌を入れ烏龍茶の要素を出しつつ、紅茶の発酵度に仕上げたもの。
ちょっと難しい話になりますが、烏龍茶と紅茶ではそもそも発酵原理が異なります、この両方の要素を入れているものなので製茶自体は難しいランクに入るものです。

最近日本でも和紅茶が取り上げられることが多くありますが、実は和紅茶の中にも二系統あり、純粋な紅茶のものと、今回僕が取り上げる烏龍紅茶と呼ばれるものがあります。

撹拌

烏龍茶を作る行程の撹拌 写真:店主渡辺 蜜香四季春の製茶時

日本で烏龍紅茶が作られる背景としては、恐らく気候などの外的要因があり、そうせざるを得ない部分が多くを占めるものだと思います。
しかし、前述したようにかなり難しい製茶工程になるので、僕も幾つか飲んでいますが日本で安定して作れるようになるまでにはもう少し時間がかかるような気がします。

そんな背景もあったので取り扱ったのが今回の烏龍紅茶です。
このお茶、面白いもので意見が二つに別れます、紅茶と名のつくものなので、インド方面で作られる一般的にいう紅茶をイメージしたり、好きだったりする方が飲むと「えっ?」という反応があり、烏龍茶好きの方からは「うん♪」という答えが返ってきたりします。

これは製茶工程で撹拌が入り、烏龍茶の要素が入る為に茶湯にもそれが表れている為です。
一口目にやはり烏龍茶の特徴が口に広がります。
紅茶というのは烏龍茶と比べるとスーッとしたイメージで口に入るので自分のイメージとは違うものが来た違和感からの反応と今までにない味わいから来るものだと思います。

逆に烏龍好きの方は普段感じているものなので、割とすんなりと口に入るのでしょう。

水色

烏龍紅茶の水色、オレンジに褐色が重なったような色合い

そしてこのお茶の魅力はやはり煎が続き、変化があることです。
三煎目ぐらいまでは烏龍のインパクトが強くありますが、それ以降薄くなっていき十煎はいけます。
紅茶好きの方からすると煎を重ねた時の方がバランスよく感じるかもしれません。
特徴としては飲み込んだ後の甘みと残り香がとても良いこと。
最初の味が強く入ってくるので見落としがちですが、甘みの後に品の良い花香がゆっくりと広がります、余韻を楽しめるお茶です。

和紅茶好きの方や和紅茶を作っているけどうまくいかない生産者さんにも飲んで頂きたいもので、純粋な紅茶と烏龍の要素の入った紅茶の違いを知りたい方にもオススメです。

【一緒に読みたい関連記事】