本日は相方の体調が悪く一人畑にての作業。
一人目標を決め、畑でもくもくと作業をしているところに大先生登場。
「鶏肥まくから手伝って!」とのことなのでそこからは大先生と二人で畑の作業。
鶏肥という言葉で想像はつくと思いますが鶏の糞を畑に肥料として施します。
これは農会などを通して買った肥料ではなく、うちで飼っている鶏や鴨、アヒルなどの小屋から運び出したもの。
毎日の餌やりがあるのだが成長ホルモンや化学系のものは一切使っていない。
その為、有機肥料としては有効だし、増えていく糞の処理を考えてもとても理にかなっている、ただし匂いは非常にきつい為僕は苦手です。
大先生の息子さん(相方の兄弟)が予め発酵させた糞を袋にいれておいてくれたのでそれをトラックに積み込み畑へ。
肥料を施すのは四季春の畑。
奥が青心大有、手前が四季春の畑になります、共に新植して4年ぐらい、土の色が若干違うのがわかりますか?
写真の写りは実際に現場で生で見るのと全く変わらずに写っています。
青心大有が赤土なのに対して四季春の方は少し黄色っぽい赤土です。
距離にして10~15m違うだけで土の色に差が出てきます、対して変わらなく映るかもしれませんが、実際はだいぶ違います。
もう少しアップにすると違いもハッキリするかもしれません。
四季春のこの黄色を帯びた赤土は少し栄養のない証拠。
これは畑の管理が悪いのではなく元々の土質、ですからこの畑には毎年気を使わされます。
とりあえず先生と二人で鶏肥をトラックから降ろし畝間に配置し巻いていきます。
一袋の重量はかなりあり、重労働ですが量自体は多くない為に思っていたよりも早く終わりました。
以前、畑に有機肥料をまいた時と同じような感じになっています。
鶏の糞は肥料としてはとても強いので、おそらくかなりの生長が促される筈ですが、強すぎるものを一度にあげるのも茶樹に悪い影響を及ぼしたりします。
肥料というものはあげすぎると逆効果になる場合もあるので、見極めが重要です。
ここの畑へは東方美人の準備でこれから来る事が多くなるのでその度にチェックして様子を見ることが必要です。
ほんの少しの土の違いですが、このような部分を見つけ適切にこまめに対処してあげるのが農家の本来の姿ですね。
うちの農家は東方美人がメインゆえに畑に出て作業することが多くなるのですが、常に雑草を抜きながら土のチェックをしているのはこのように少しの距離でも土質がだいぶ違い、それを見逃さない為です。
とても根気のいる作業ですが、なんとなくわかってくると発見が多く「農」の楽しみに触れられるような気がします。