今日は畑仕事を終えた後、夜の9時近くから東方美人の勉強会です。
うちの農家に定期的に東方美人つくりを勉強しに来ている会社の方達が作ったもののテイスティングです。
約30ロットの東方美人を1つ1つ鑑定していき、いい点、悪い点、原因を追究していきます。うちの農家には台湾中から製茶を教えて下さいというお願いが後をたちません。

国内に留まらず、ショウリンの父親の大先生は中国政府直々の要望で、広東省まで教えに行ったり、ベトナムまで教えにいったり‥。
僕がこの農家にいる理由ってこういうこともあるんです。

畑の管理や製茶だけでなく、国内外を含め他の方にも教えているので、いいお茶~悪いお茶、色々なお茶を試飲できるからなんです。

さてテイスティングの結果ですが30以上あったものの中でちゃんとした東方美人になっているのは1つだけでした、それもかなり低いレベル‥。
基本的に頼まれたら時間がある限り教えにいきます。
でも、悲しいことにお願いに来る人達って一番大事なことを忘れているんです。
どの方もお茶作りを教えて下さい!と言って真面目に話は聞きます。。
でも、お茶作りって何度も言うけど畑の管理からなんです、生葉を育てていくところからなんです。
いくら東方美人を作りたくて、摘んだ茶葉から作り方を勉強しても、いいお茶というのはまず畑で生の葉をどれだけいい状態に育て、タイミングよく摘み取れるかなんですよね。
いい素材を持っていなければ腕があっても良いお茶を作れないんです。
皆、東方美人はいい値がつくから製茶方法を学べばお金が儲かると思ってます。。それが凄く悲しい。
僕のいる農家は有機栽培で育てていますが、製茶をしているのなんて一年の仕事のうち1割にもいかないんじゃないかな‥。
このブログを読んでる人ならわかると思うけど、9割方畑の管理です。
畑を知らずして良いお茶は作れないんです。
そして畑を知らずしてよいお茶は語れないんです、それが僕がこの農家にいる理由の1つです。

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