青心大有の畑の作業に入って三日目。

ようやく茶樹の根本の雑草も綺麗になり、落ち着いた。

大有の畑

3日間かけて茶樹の根元の雑草を綺麗に…思い入れの強い畑なだけに感慨深いものがあります


他の畑の肥料などが残っているが一応自分としてはこれでほぼ台湾での作業が終わった。
2日程前のブログでこの畑の山側の土は水分が多いことは伝えた。

その他にもうちの畑では茶樹の根本をV字にして根本の水分を長く保つようにしているが、わかりやすい写真が撮れたので載せてみたいと思う。

茶畑の水

根元とV字にしている意味が…

畑の水

わかりますね♪

雨などが降ると畑の土全体が濡れるがそれがどのように乾いていくのかがこの写真を見ればはっきりとわかると思う。
スプリンクラーなどを常設している畑ではこのような作りにしなくても問題はないが、台湾のように暑い国で自然の力で育てていくのにはやはりこのような形は理にかなっている。

住み込んで1年半弱、通い始めて5年…畑からずっと見させてもらったが本当に勉強になった。
僕が滞在した農家は東方美人をメインとするので、台湾の他の茶農家とは違う部分もあったり、勿論日本と比べても色々と違う部分はあると思う。

畑の管理方法に関してはどれがよいというよりも、その土地の気候やメインとなる茶によってだいぶ違うものだ。
東方美人というと農薬を使わないといったふれこみが多く、その為に消費者の方に色々とロマンを持って伝えられることも多い。

初めて台湾を訪れた5年前、恐らく、この畑を見た僕は一般の方と同じように「無農薬」という言葉なりにひかれていた部分もあったかと思う。
勿論今でも、農薬がなければそれにこしたことはないとは思っている。
しかし、採算性や作る種類、その他色々と考えられるようになると、また違う部分も見えるようになる。
必ずしも農薬を使わない方がいいという事はないと思うし、そして農薬を使っていてもすばらしいものは出来るのは間違いない。

5年間の勉強を通して、偏った一点からの見方ではなく、背景なども含めて広くフラットに「茶」を見れるようになったこと、そしてそれを自分で考えられるようになったことが一番の収穫かなと思う。

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