昨日から始めている畑の管理作業。

今年から引き受けた畑を自分達仕様にしていく作業ですが、本日は耕運から見える畑の問題点を。。

茶園の管理

土も茶樹もやせ細った畑、でも必ず再生させます


写真からはわかるかわかりませんが、ここの畑、もう何年も耕運が入っていないだろう。
畝間はかたまって表面にうっすらコケのようなものまで出ている。
この畑は極端だが、東方美人を作る為にあえてこのような畑の管理をする方はいる。
しかし、ここは難しい理論であまり書きたくない部分もあるので今回は割愛させて頂く、とりあえず…ここの畑で今シーズン作った東方美人は3ロットあったがどれも出来はよかったことだけは伝えておきます。

東方美人は別として、他の烏龍を作るのにこの状態はよくない。
とりあえず相方がかたくなった土に耕運をいれていく、そうするとこの畑の実態が見えてくる。

畝間の根

見にくいけど細かい根が沢山…

畝間の根

このように大きな根も…

上の2枚の写真で気づいた方いるでしょうか?
2枚とも、耕運した土の中に根が切れて出てきています。

これが何を意味するのか…
茶樹の根が地表面近くで張っていることを意味します。
耕運は地中20~30㎝まで入っていますが、この茶樹の根はおそらく地表面から5~15㎝ぐらいにあると思われます。

畝間の様子

うちで一から作り上げた畑と見比べると差がわかりますね


次にうちの農家が茶樹の植込みから全て手掛けている自分達の畑では…
上で見られたような根は見えませんね?

今回のような根の浅い畑では茶樹が土の表面でかろうじて生きているようなもので、強くはなれません。
要は強い根をもっていないのですが、これは良い生葉を育てられないというここと結びついていきます。

烏龍は日本人から見ると特殊なものなので、その製茶工程や天地人などといった自然環境、中華圏古来からある語り話など色々とロマンを持って伝えられます。

しかし茶は人間が畑を作り植え、育てた葉を加工して作るものです。
僕が執拗に畑について書いたり、畑の大事さを伝えているのはこのような部分です。

日本の台湾茶ファンの方や教室の方々にこれを理解して下さい!と言ってもそれは本末転倒な話です、やはり僕のように現地に入りたくても入れない方もいますから。
ですから、このブログで少しでも情報を受け取って頂けたらと思います。

明日はまた別のお話を。

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