もう一週間ぐらい前の話になるが今年の品評会が終わって結果が出た。
ブログを普段から読んで下さっている方は僕が滞在する農家が今年の品評会に向けてどのような考えでいたのかは理解してくれていると思う。
うちのものから言うと結果はまぁ予想通り。
品評会で上位に入るであろうロットは既に売ってしまっていたのでまぁ、悪くはないねといった具合の結果だった。
以前から書いているが品評会が過度になりすぎ、茶樹へのストレスを第一に考え、上位に入るものを狙った製茶をしなかったので特に結果には問題ない。
そして、東方美人の魅力は品評会の上位ロットとは別のところにあると自分でも思っているし、僕はそのようなロットを選んでいるので僕的にも特に思うこともない。
一応今年の流れだけ伝えておくと…
全国と名をうって開催されてから2年目になるが、やはり今年は色々な県からの出品があった。
東方美人の産地というのは桃園、新竹、苗栗がメイン、そして新興茶区としての台北。
それに加えて今年は南投、花蓮、高雄やその他の地域からも出品があったらしい。
以前のブログにも書いたが、今年の品評会用の缶が一回り大きくなったのにはメインの産地以外からの出品を増やす為であったのは間違いないだろう。
ちなみに特等奨のオークション価格は600gで確か日本円で70~80万ぐらいついたかと思います。
が…ここらへんはうる覚えなのでまたちゃんと調べて報告できたらと思っています、とりあえず毎年価格が上がっているのは確かです。
大先生などは評茶師の方などとも昔からの付き合いがあるので、品評会の結果と共に色々な情報が入ってくる。
とりあえず今年から参加してきた縣のものは、まぁ…言うまでもない結果でした。
一つだけ個人的な意見を言っておくとすると…
この品評会の拡大によって、今後今以上に東方美人の市場は混乱するでしょう。
ブログなどで東方美人の難しさやその独特の世界観、製茶の細かさを理解されている方には想像がすぐにつくと思いますが、見よう見真似で作れるものではありません。
烏龍などはなんとなくのものなら出来てしまう場合や可能性はありますが、東方美人は同じ烏龍といってもちょっと別の位置に属します、新たに作る方もまだそのへんの認識・知識を持っていないのでしょう、というか恐らく知らないのでしょう。
この事から想像できるように今後、東方美人ではない東方美人が市場に多く出回ってくることは間違いありません。
これは下手すると東方美人の価値をさげることにもなるでしょう、とても心配していますが、来年は新竹での開催になるので、今年以上に大々的になる筈です。
もうこの流れは止まらないと思うと同時に、東方美人を現地で見続け、ちゃんと分別のつけられる自分が果たす責任の重さを感じています。
とりあえずの報告でした。