本日は春茶の最終日。
朝10時に起き、準備をして畑へ。
刈り取る場所は茶畑の再生と未来への希望でも取り上げた今年から管理をすることになった畑です。
以前のブログでここはツル系の雑草が多いことは伝えました。
それを取り除く作業がまだ一部残っているので今日は珍しく家族総出で畑へ。
まず相方と僕が残っている雑草を素早く処理していき、取り終えるまでの間は大先生と奥さんが刈り取りを担当、最終的に刈り取りは相方と僕に移行。
家に帰ってきて日光萎凋の準備に入り、刈り取った半分程を広げた時点で何やらお客様が…
大先生の知り合いの方らしく、トラックの後ろに、刈り取った茶葉が山積みに…。
凄く嫌な予感がしたのですが、この方茶畑はもっているが製茶場はもっていない方でアポなしでいきなり製茶してくれと頼みこんできました。
大きな産地にいけば、このように他の方の茶葉を製茶している大工場は幾らでもあるのだが、うちはそういうことはしない。
というか農家では基本そのような大規模なことはできない。
大先生の知り合いということで急にこのような展開になったのだが、その事で今日の製茶量はこの春一番の量だった日に比べて2倍。
しかもそのやり取りをしている間に、自分の生葉半分ぐらいが通り雨にやられた、状況としては好ましくはない。。
工場も小さいので全ての茶葉が入りきらない。
そして全ていっぺんに撹拌などをいれて酸化を進めても、その酸化をとめる殺青機が2台しかないので始めと終わりではだいぶ時間の差が出来てしまう。
これは製品を均一化するのには良い状況とは言えない。
大規模な工場や適当な農家ならこのようなことをあまり考えず、というより見捨てるような感じで全て同じように作業を進めていくのだが、やはりうちはうちのやり方がある。
どんな生葉でも、作業状況が難しくてもうまく対応して、時間がかかってもその葉で作りえる一番良いお茶、良い方法をさぐっていく。
結局
①知人に依頼されたもの
②自分達のもので雨があたっていないもの
③雨があたったもの
と三つにわけて、それぞれに適した対応をすることにした。
萎凋をする際にも葉の積み重ねの厚さなどを利用してコントロールしたり、濡れた葉はまず葉についた水分を飛ばす為に軽く扇風機を回したり…
最終日でこの春一番の難関、そして量になっています。
一日半以上ほぼ寝る時間はありませんし、極上の茶を作る条件はそろっていなくてもとにかくできる限りを尽くしていきます。