本日10ヶ月程寝かした烏龍を焙煎機に入れた。
昨日もお伝えした2011年の青心烏龍、青心大有、翠玉、そして冬茶後の金萱の冬片。
金萱に関しては何度か取り上げているが、個人的に作らせてもらったもので量も少なく形状も整えていないので売る予定は今のところありません。
乾燥に留めるか焙煎を入れるか迷いましたが、最終的に乾燥でいくことにしました。
天気は雨になってくれればいいなぁ…と思っていたのですが、昼過ぎから運よく雨が降りだし、夕方に焙煎機へと…。
昨日、青心大有を淹れて最終的なチェックをしてみましたが、10ヶ月程微妙にコントロールしながら空気に触れさせていたので多少水分を含んでいる。
焙煎までいくより、この水分をうまく抜けば上々の烏龍になるだろうという事で乾燥のみということにしました。
どのロットも寝かせる事でかなり落ち着きが出て、品種香もあり飲みやすくなっています。
香りについては作りたての青々しさと品種香が混ざったものを強い香りとして認識し、このように寝かせたものを飲むと香りが弱いという方がいます。
この傾向は最近の台湾の高山茶などの清香系を好む方や、「台湾茶=香りが良い」という固定概念、香味にインパクトを求める方に多いように感じます。
このロットで狙っているのはそのような部分ではなく普遍的な「良さ」という部分です。
必要以上の自己主張がなく、優しい香味があり甘口、自然に何煎も口に運べる。
帰国後にご紹介できると思います。