日本への帰国が近づく中で今日は台湾の茶業改良所へ向かった。

場所は桃園縣にある楊梅、台湾の茶業改良所は幾つかの分場(魚池、台東…)がある、また茶業ではなく茶葉改良場分場(文山)もあるが全ての中心であるのがこの楊梅にある茶業改良所だ。

茶業改良場の敷地内図

行政院農業委員會茶業改良場の敷地内図


台湾茶と言えば今や高山茶、そして一大産地である南投縣が有名だ。
そのような産地として有名な場所ではなく、改良所の中心は今も尚、平地に置いている、楊梅という地名を初めて目にした方もいるのではないだろうか。
改良場は統治時代に出来、時代背景や広大な土地を必要とする為に盆地である楊梅に本所をおいた理由はあるだろう。
また当時はこの辺り一帯が茶の中心的な産地の一つであった事も関係しているのかもしれない。
改良場に植えられている茶樹

改良場に植えられている茶樹

改良場に植えられている茶樹2

気候・土壌など様々な事をふまえベストな場所

しかし、個人の意見だが現地で色々な茶に触れるにつれ、台湾茶の神髄は平地にあると思っている。
台湾式緑茶、烏龍茶、そして紅茶、製茶の特性、台湾の気候・地理・土壌がわかってくるとここに置く意味が理解できるし、この一帯、もしくは似たような場所がベストだろうと納得が出来る。

台茶6号

台茶6号

台茶9号

台茶9号

そんなこんなで改良所に来た訳だが研究所である為、当たり前だが敷地内はとても静か。
色々な研究施設があり、敷地の外側には多くの品種が植えられている。
台茶~号として出回っている品種、それに関わっていたであろう茶樹についてはわりと目につきやすい場所にあるが、柵で囲まれて入れない場所もあった。

ここには初めてみる品種がゴロゴロとしていた。
お願いして中に入れてもらおうかと考えたが来た目的がそれでないのと、暑すぎる為にまぁ…次回で良いかなと。。

今回、改良場に来た目的は以前発表された資料をもらう為。
既に20年程前のものではあるが、間違いなくここにはある。

製茶技術会議

ちょうど全国の協議会の会議中だったが…

会議室

知り合いの先生を頼りに会議室へいれてもらう…

そして色々と聞いて回ったのだが、その資料自体年配の方は皆さんもっていらっしゃった。
しかし、このような資料は一人一部しかもらえず、出たばかりなら余っているものもあるのだがさすがに20年近くたっていると余っているという事もない。。

紅茶の揉捻機

紅茶の揉捻機


現物は3~4㎝程の厚さのある資料である。。
持っている人にとっても大切にしているもので貸すというのもなかなかしづらいとのこと。。
そして何故か虫害研究室で害虫に関しての本を頂く。
嬉しいし勉強になるが目的はこれではない。。困った。。
虫害研究室

害虫に関する研究室

インスタント系…

こんな研究もしているようです

製茶技術

製茶技術課

製茶訓練

中には望式を始め色々な製茶機がありました

という事でこの資料を書いた方の家へ向かう、そして本があまっていないか尋ねるが手元に一つしかなく譲る事は出来ないという。。
ただ、欲しいものを伝えてくれればコピーして渡してくれるという。

どの資料が欲しいの?と聞かれ「これ全部欲しかったんです。。」と答える僕。
というか、資料全部を確認していないので細かい部分でどんな事がのっているか把握していないところもありそう答えた。。

しかし一冊丸々のコピーはさすがに量が量だけに難しい。
後から欲しい部分を絞って伝え、そこをコピーして頂ける事になった。

なんとかなりそうだと安心して家に帰ってきたのだが、ネットなどでその方を調べても資料の目次までは出てこない。
今ブログを書きながらどうしたものかと考えています。。

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