何日か前に台湾人と日本人の購買行動と投資に違いについて書いた。

その文章から台湾人や考え方や、商売上手と言われる所以は少し理解してもらったと思う。

ただ、そのままだとお金に執着するような誤解を与えかねないので今日はちょっとした「番外編」としてお伝えします。

東方美人

東方美人の受賞茶

何が違うの!?台湾人と日本人という記事の中で台湾の方は気に入った台湾茶があるとまとめ買いをする方も多いことは伝えた。
お店や農家も、高く売れたり、まとめて売れるのは商売上嬉しいことではあるのでだいたい応じる事が多い。

ただ例外もある、それがうちの大先生。。
以前うちの農家で東方美人の特等奨をとった時の話、特等は一缶150g×40本しかない。
お客さんから電話が入り、全て買い取るといって高額を提示された。
大先生は断りを入れて電話を切った。
後日また電話があり、金額を上乗せるから全部譲ってくれと言う。。。
大先生はまたも断りを入れる。。

お客さんが怒り
「いったい幾ら欲しいんだ??」
大先生それに対して
「私はお金が欲しいわけじゃない、こんなにいいお茶を一人に売れない。何より私も飲みたいし、お世話になって来た人にもわけないといけない。皆で飲むものだから一人1本、頑張って2本。」

台湾にはわりとこのような考えを持つ方も多い。
商売になると、お金だけで動く人は多いが、人情で動く人もいる。

そして商売という言葉を取り除くと台湾は日本人以上に人情を持っている、誰に対してでもある。

例えば昨日、目の前で事故があった。車にぶつかったスクーターが飛ばされた…
その瞬間、周りの人はすぐにかけより、バイクを側道によけ、倒れていた人を運び、他の人がすぐに警察や救急車を呼びだしている。

日本なら我関せずだったり、警察の実況見分の為にそのままにしておいたりすることの方が多いのではないかと思う。。
驚いたのは、目撃していた人達が車側の不注意だったのはすぐにわかったので…
一斉にかけより、運転手に「何をやってんだ!」と怒鳴り散らしている。。

また道で困って地図などを広げていると必ず誰か話しかけてくれる。
日本人だとわかり、自分が日本語ができないと近くでできる人を探してくれる。

初めて台湾に来た時にバックパックを背負って一人台湾の地方を歩いていたら車が急に横づけしてきて、
「日本人だろ?どこまでいくの?暑い中歩くのは危険だから乗っていきなよ!」
怪しいと一方的に思い拒む僕を強引に車に乗せ、15キロ離れたところまで送ってくれた人もいた、しかも泊まるホテルまで探してくれ僕の予算を聞き、値引き交渉までしてくれた…。。

台湾人を含め中国や華僑の方は商売人というイメージがあるので「お金」に関して厳しく執着するイメージはあると思うが台湾人に関しては実際はこのような裏側がある。

商売がいきすぎて人を騙す人が日本より多いのは確かだが、他人を思いやる人情は日本人など非にならないと思う。
この厚い人情が時には煩わしかったりするのだが、台湾人をよく理解していくうちになくなるし、裏表がないのでわかりやすい。

つまり良い意味でも悪い意味でもここが台湾や台湾人の魅力で、僕が大好きな部分でもある。

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