FBなどで繋がっている方は前々からご存知だと思うが、滞在する農家の軒下に大きなスズメバチの巣が出来ている。
東方美人を終えた頃に突如現れ、日に日に大きくなり、繁殖期のピークにさしかかったという事で捕獲する事になった。
捕獲する事になった…と簡単には書いたが「勘弁してくれ…」というのが僕の本音だ。。
日本でも田舎の方へ行くと蜂を捕獲する習慣は今でもあると思う。
専門知識はないので、一般知識の範囲で書かせてもらうと、蜂が人などを攻撃する時に毒針で刺し、アナフィラキーショックなどを起こす訳だが…
この毒と言われるものはホルモンであるらしく、本来人にとっては凄く良いものだという事だ。
しかし、死んだ蜂からはとれず生け捕りにする事でそのホルモンを接種する事が出来るという。
今回は蜂を生きたまま捕獲し、酒につけこみ、その成分をだして飲むというもの…日本でも台湾でも、昔から民間に伝わる漢方的なものです。
上にあげた写真はまず第一段階の捕獲のセット。
巣の下に酒をいれたたらいのようなものを置き、そこに強烈な懐中電灯をしかける。
捕獲は夜に行われる。
蜂は夜に明るいものに向かって攻撃する習性があるという事なので、家の電気を全て消し、この懐中電灯だけを巣の間近でつける。
このままでは蜂は攻撃してこないので、壁や柱を叩いて巣に振動をあたえ、下から長い棒のようなもので巣をつつき、蜂を威嚇する。
何事か…。
と思った蜂は巣の中からどんどん出てきて懐中電灯に向かい攻撃を始め、やがて疲れ果てたらいにセットされた酒の中に落ちるという原理である。
この時、人は巣からなるべく離れている方が良い。
もし見つかって蜂に袋叩きにされれば…今回はスズメバチの一種になるので、その時は三途の川を見る事になる(笑)
実際この時、手伝いに来ていた相方の友人がたらいに酒を追加しようと脚立をあがっていった際に蜂に見つかり、顔を一か所さされ、痛みのあまり脚立の上から下に落下した…
そして成虫だけでなく幼虫も捕獲するので、この作業と同時進行で、長い棒で巣の周りを少しずつ破壊していく。
ちなみに酒に漬け込んだ時に成虫は、骨の痛みなどに効くという、幼虫の方へ女性に効くとされ、母乳の出などがよくなるそうだ。
巣の出来た場所が家の壁際で撮りやすい場所だった為、当初心配していたような危険性はないと途中で気づいたのだが、予想外の蜂の多さで途中でしかけたたらいの中が蜂であふれてしまった。。
疲れた蜂がたらいにおちても、先に落ちた蜂が水面に浮かんでいる為、酒につかる事なくまた復活するというまさかの展開に…さてどうなることやら。