台湾でペットボトルの茶を飲んだ事ありますか?

普通の台湾茶(烏龍茶)などはそのままの味で売っている事が多いのだが紅茶や東方美人はとにかく甘い。

日本人の感覚からすると完全に砂糖の入れ過ぎなのだが…どうしてこのような味になるのか考えてみました。

中華料理

食材には必ず火が入る

台湾の中華料理

出てくる中華料理は全て熱い

まず食生活から考えてみた。台湾は色々な民族が入り込んでいるので多種多様な料理があるが、おおまかに中華料理がメインになります。
中華料理と言えば油を多く使うイメージがあると思いますが、そこからわかる通り、食材には必ずと言っていい程火を通します。ではなぜ火を通すのか。。
野菜というものは火を通すと甘みが出ますよね?

台湾人はこの火を通して出る甘みをとても好みます、逆に火を通さない生のサラダなどは青臭いと言って嫌がったりします。(※若い人はサラダを食べる人も増えてきています)

生や新鮮さに拘りそのものの味を求める日本人とは完全に違う感覚を持っています。

台湾夜市で見かけるジュース

愛玉子(オーギョーチ)のジュースも甘い

台湾のかき氷

甘いものは皆大好き♪

次に気候から考えてみます。
台湾には北回帰線が通っているのでその北側は亜熱帯、南側は熱帯。
夏場は気温35℃を越え、湿度は100%近く。日本でも35℃を越える地域は多くあるので湿度だけが高いと思いがちですが、太陽が近い分、刺すような陽射しで体感温度はもっと上がります。台湾は今でこそITの分野で世界をリードするまでの存在になり経済も発展していますが、昔は農業中心の貧しい国でした。

僕は農家に住み込みで台湾茶を作っているので夏場は朝5~夜7時までずっと畑で土をいじっていましたが…。
夏場のブログで何度か書きましたが、畑に出ている間に1人で5リットル以上の水分を取ります、それでも足りないくらいです。

日本人の場合、夏場のこのような水分補給を考える時にナトリウム系の入ったスポーツ飲料をとるのが普通でしょう。
僕も最初はスポーツドリンクを用意していましたが、大先生から…

「そのままだと倒れるから糖分をとりなさい。」

と。。

ペットボトルの東方美人

ペットボトルの東方美人(甘い)

ペットボトルの紅茶

ペットボトルの紅茶(甘い)

台湾の暑さの中での作業は予想以上で、流れた汗の水分をスポーツ飲料で補うだけでは足りず、それ以上に体力をかなり消耗するので糖分をとらないと体が動かなくなります。。
大先生などは昔、畑で一日作業する際はハチミツを水に溶かして持っていっていたそうです。

台湾のペットボトルをはじめ、多くの飲み物が甘いのは食文化と気候から来る要素、国の発展に伴う歴史的背景が関係していると言っていいでしょう。

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