昨晩の山間地の工場視察が夜遅くまでかかったので、そのまま静岡のホテルへ一泊。

朝に昨日お世話になった先輩に迎えに来て頂き、問屋さんに寄り茶道具を少し調達した後に別の方のところへと送って頂いた。

茶道具

朝早くから問屋さんを訪ね拝見に使う道具をちょこちょこと買う

この方とも長い間連絡をとりあっている。
夏に静岡で烏龍を作る予定があり、僕も多少関わることになっているのでそのへんの簡単な確認です。

日本では最近和紅茶への取り組みや国産烏龍茶への取り組みをする方が目立ってきている。
消費者の良い反応を聞くこともあれば、茶業関係者の方から厳しい意見も出ていたりするのが現状だ。

僕はトライすることに関しては賛成だし、自分が協力できる部分はしたいと思っている。
色々な問題が出ているが根本にはこのような茶を作ろうとする方達がまず日本茶をどこまで突き詰めているのか…といった部分がある。

実際に僕が絡んだところで「美味い」と言われる烏龍になるかと言えばそうではないと思っている。
僕は台湾で勉強し始めてたかだか5年、土から製茶まで一貫してみているとは言え、まだまだわからない部分も多いし、読めない部分も多い。

だいたい茶の100のうち1の知識もないと思っているから出来ることは限られている。
ただ声をかけて頂いて「YES」と返事をした以上、出来る限りのことはしないといけない。
正直5~10年、それなりのものが出来るのにはもっと時間がかかるのでは?と正直思っている。
まず烏龍に適する品種が日本にあるのかどうかという部分もある為、先は本当に長い。。

茶町界隈

お茶屋さんや問屋さんが並ぶ道

茶町界隈2

知っている方のお店もちらほらと♪

個人的な意見としては
もの凄いレベルの日本茶を作っている方なら葉で何が起きているのか読むことは出来るのだから烏龍の成り立ちや工程の意図は見ればわかるし、その方達が本気で作ろうと思えばそれなりの形にしていくことは難しくないと思っている。
ですから日本での和紅茶や烏龍の挑戦については一概に「良い」「悪い」ではなく、作り手のレベル次第だと思っています。

ただ、日本で海外と同じ烏龍や紅茶を作ったところで人件費や地の利を考えて現地に到底かなうものではないので、そこからヒントをえたり応用したり、自分で消化して日本茶に反映させたり、日本独自のものを生み出していけるのかどうかの方が大事だと思っています。

実は今日お会いした方の紹介で、ある茶の卸のお店にも行きましたが、そこの方も全く同じような考えをもっていました。
これには多少ビックリした感はありますが、やはり同じようなことを真剣に考えてる茶業者の方もいるのだなと少し嬉しくなりました。

余談ですが…泊まったホテルの斜め向かいにエスパルスのドリームハウスがあり、一人でテンションがあがってしまいました(笑)

エスパルス

少年時代エスパルスに入団するという夢を持っていた僕としてはどうしてもテンションがあがってしまう…


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