東京に戻る前に地元の富士宮、その隣の富士の茶園風景を見に行ってきた。

静岡は日本一の茶の生産地ではありますが、実は非常に面白い土地を持っている県でもあります。

富士山と茶畑

富士山と茶畑のある風景、小さい頃から見慣れた風景はやはり落ち着きます

日本には新潟の糸魚川~静岡の富士川にフォッサマグナが通っている。
富士川より西はユーラシアプレート、東は北米プレート、また伊豆は全く別のフィリピン海プレートに乗っています。
ですから、土質は県内でも大きくわけて3つに別れるのである。
そして富士山や南アルプスなど日本有数の山岳地帯があるが、これはそれぞれ違うプレートが作りだしているものでもある。
うちの父親は地元の消防に勤めていたので、小さい頃からこのような話や地元の湧水地帯についての話を聞いていたのだが茶に関わるようになってこれはとても興味深いことであることに最近気が付いた。

富士山麓富士山麓2

今回は地元周辺の茶畑をドライブがてら見てきた。
朝は富士山が綺麗に見えていたので期待をしていたが昼前から雲に隠れ残念でしたが…

駿河湾

駿河湾の海と伊豆半島

第二東名

最近開通した第二東名

天気がよくガスの出ていない日は本当に茶畑と富士山が一緒にある風景は額縁の絵のようにそれだけで作品になっているような本当に綺麗なものです。

乗用型
驚くことにうちの周りでは乗用型摘採機が多く導入されていた。
恐らく人手の問題や、静岡市近辺と違い、高値で取引されるようなお茶はあまり作られていないのではないかと想像した…

途中畑に出ていたおばさんに話しかけ、地元のお茶事情を聞いたりしてみたがやはり厳しいということだった。
昔は一番茶を作った後にする整枝作業で出たお茶さえ売れたと…。。

僕はわりと現実主義で、台湾でお世話になっている農家さんのレベルも高いので、売れないのは作り手の努力不足もあると考えている。
しかし、腰の曲がったおばあさんが畑で大変そうに作業をし、このような話を聞かされると…そんなことは言えなく、なんとも悲しい気分になるものです。。

茶の野生化2茶の野生化

そんなこんなで色々な場所を周って様子を見てきましたが、茶畑の横の林にこうして野生化した茶樹もあったりと面白い風景も見ることが出来た。
恐らく茶の種がこのへんに転がり落ち、自生したものだと思います。

日本茶の畑
また畑を広げている農家さんもあり、色々な状況が絡み合っているなぁ…と思ったりもしました。
将来的に日本茶も取り扱っていきたいと思っているが、恐らく僕が今回見たような畑のお茶を取り扱う可能性は少ないと思う。。

菜の花の畑

途中、菜の花畑には心を癒されました

ただ、お茶には色々な市場があるし、何よりも生まれ育った風景です、いつまでも変わらずそこにあって欲しいと願うばかりです。

【一緒に読みたい関連記事】