新年のスタートをきるにあたって何を一番初めに書こうか悩みに悩んだ…。

台湾現地で台湾茶を学ぶ身として烏龍茶の話題から入るのが正解かもしれないが、日本人であり出身地の静岡愛の人一倍強い自分。

昨年は地震やその他の影響で日本茶、特に関東圏や静岡では大変な一年でした。

日本茶と台湾茶、ジャンルは違えどお茶を愛する気持ちは一緒です、そんな理由から今年一発目のお茶のブログは日本茶を取り上げさせてもらいます。

茶盤
印雑131は過去にも取り上げたものですが、その時の反省を活かして飲み方を少し変えてみた。

以前に淹れた時の反省からこのお茶に含まれる香気成分アントラニル酸メチルの発揚と紅茶系に多い苦渋味のバランスをとるのが大事だということがわかりました。

日本茶を淹れる
ある程度熱い湯で淹れる場合の出し方は自分の中で検討はついているので今回は常温の水出しでどの程度味や苦渋味が出るのか実験。

水出し緑茶
今回はいつもと違い少しオシャレな感じで淹れてみました、笑。

茶葉の状態
たまにはこうして少量の水でゆっくりゆっくり淹れていくのもいいものです。
Bossa Novaを聴きながら茶葉が少しずつ開いていくのを眺めていますが、なかなか幸せな時間です♪

一煎目は約一分半で淹れました。

印雑131の水色
製茶工程で萎凋(いちょう)をいれているので水色も煎茶とは少し違いますね。

テイスティングした結果ですが、口に入れた瞬間にほのかに甘みと萎凋香、そして茶葉は少し多めにいれているのでかなり濃厚な味わい。
その後に喉の奥の方にシナモンのような香りが一瞬だけあらわれます。

この香り、台湾茶によくあるようなずっと口の中に残るものではなく、パッと出てきたかと思うとすぐに消える…なかなか面白いな~と思いつつ、二煎目、三煎目へ。

三煎目を飲んだ時に前回でも感じた苦渋味を若干感じました。
その先、四煎目を口に入れると更に強い苦渋味が…これは結構気になるというより嫌だ、、。

常温とはいえ水出しでここまで苦渋味が出るのはちょっと予想外でした。

印雑131の特徴である香気成分アントラニル酸メチルを発揚させるのにはある程度高い温度で淹れないといけない。
でも、その温度で普通の煎茶のように淹れると苦渋味が強く出る。。

なかなか難しいお茶ですが、

・一煎目は香気を取る目的で熱い湯で2~3秒、二煎目以降は温度をやや下げ苦渋味に注意しながら味を抽出
・一煎目は香気を取る目的で熱い湯で2~3秒、二煎目以降は氷を入れた水出しにし、その中へ一煎目を混ぜる
・味はわりとしっかりしているので最初から氷を入れた水で抽出していく

今のところ頭に思い浮かぶ淹れ方はこのぐらい。。

最初から氷で淹れていく方法はアントラニル酸メチルの発揚は少なくなりますが、そもそも氷でキンキンに冷やしたものを口に入れると、口の中がキュッと縮まるような感覚があり、熱いものに比べ香りの広がりは弱くなるので特に気にすることはないかと。。

上記の淹れ方を時間がある時に試してみようと思います。

【一緒に読みたい関連記事】