陳年老茶、ブログでも何度も紹介していますし、台湾茶、中国茶ファンの方なら一度は飲んだり、探したことのある烏龍茶だと思います。

今回は台湾国内における陳年老茶の現状についてお伝えします。

老茶20年
台湾茶、中国茶、烏龍茶ファンなら老茶、飲んでみたいと思うのが当然ですよね?
ただこの老茶、市場に出回っている9割以上は偽物だと言われている、かなりブラックなマーケットでもあります。

では、偽物の老茶ってどんなモノ?
これには大きくわけて二つのパターンがあります。

まず一つ目。
そもそも老茶ではないものが売られている。
これは製茶に失敗した烏龍茶に強い焙煎をかけ、味をごまかし老茶として出している最悪のパターンです。
ただし、この場合、烏龍茶を飲み続けある程度味がわかっている人ならすぐに見分けがつきます。

二つ目。
年数を誤魔化している。
これは本物の老茶ではありますが、5年のものを10年と偽っていたりするものです。
正直このパターンに関してはプロでもわからないでしょう。
烏龍茶の保管状態や焙煎の入れ具合、熟成の進み方はそれぞれ違うので、7~8年のものを10年と言われたところで嘘か本当かわかりません。。

ただし、さすがに5年のものを20年と言われたらやはりその違いはプロならばわかります。

大きくわけてこのようになります。

以前にも少し触れましたが、そもそも茶農家が今出来上がった烏龍茶を20年寝かせてから売ろう!
という発想はありません。
烏龍茶は冷蔵庫などではなく、湿度や温度の一定した倉庫などで保存をします。
いわゆる常温ですから、寝かせている間にカビが入れば全てが台無し、数年に一度かける焙煎も失敗したら商品価値はなくなる。。

そこまでのリスクを背負っても20年後にこのお茶が何十倍になって売れる!ならわかりますが、そういうものでもないわけですね。

ですから、残念ながらちゃんとしたの老茶というのは市場において殆ど存在しないと思った方がいいでしょう。

老茶自体は確実に存在するものですが、それは大半が農家の方が自分達で楽しむ為に保管しているものが殆どで、それがたまたまマーケットに出る場合はあります。

ただし、無数にある店舗の中でそれを探し出すのは難しいことだという事がわかると思います。

では、老茶を一般の方が手に入れるのにはどうしたらいいのか…?

正直、これは確実な解決策はありません。
ですが、一つの近道として信頼できるお店を探すことです。

何度も利用してお互いに信頼関係が出来てくれば相談に乗ってくれるお店も出てくるでしょう。

老茶というのは仕入れる方も購入するお客さんも根気のいる烏龍茶だということですね。
欲しくても焦らず、タイミングを待つのも良いお茶を手に入れる一つの方法でもあります♪

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