和紅茶関連の記事を書いたばかりだが今日もその続き。

手持ちのお茶を整理していたら「べにふうき紅茶」と書かれたものを発見。。

昨夏に帰国した際に静岡の実家近くの農家さんで頂き飲むのを完全に忘れていたものでした、、。

紅富貴

紅富貴の和紅茶

紅富貴と言えば2年程前に鹿児島の知覧の方へ日本茶の現状を見に行った時に驚く程完成度の高いものを飲みビックリした記憶がある。。

その記憶があったので多少期待して淹れてみた。
しかしちょっと違いが…
以前鹿児島で飲んだものは純粋な紅茶であったのに対し、今回のものは烏龍茶の味がある。。

間違いなく製茶途中で烏龍茶の撹拌作業をいれている筈である。
この工程が入ると葉内発酵が入るので純粋な紅茶にはない味に仕上がる。
僕が口にした多くの和紅茶はこの撹拌をいれている、このことによって純粋な紅茶にならず、これが海外の紅茶を扱う関係者の方からあれこれ言われる原因の1つだと個人的には思っている。

僕個人としては別に嫌いな味ではない。

今回べにふうきの紅茶を飲んでビックリしたのは渋味が抜け甘みがあったこと。
べにふうきというのは紅茶の品種なので元々緑茶系や烏龍茶系の品種よりも圧倒的に渋味が強い。

その為に撹拌の工程を入れてもこの渋味の強さを抜くことはできないのでは?というのが僕の今までの考え方でした。
住込みで滞在している台湾農家では烏龍品種を紅茶にすることはあるのだが、地理的に紅茶品種を植えていないのでそのへんの渋味の抜け具合が実際どうなのかわからないでいたのだが…

紅富貴の水色

紅富貴の水色、とても綺麗です♪

今日はかなりの発見でした。
発酵を促す台湾茶の現場で体験できずに未解決だったものが和紅茶で見えたものがありました。

紅茶品種でも撹拌でかなりの渋味を抜いていけるということは、紅茶品種を発酵度の高い烏龍茶にもっていける可能性がある。
べにふうきに関しては品種特徴的に烏龍には向かないと思うのだが他の品種を色々試してみたら面白いものがあるかもしれません♪

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