タイトルだけだと「?」な部分が多いとは思います。

有機烏龍茶と蜘蛛の巣ってどんな関係があるのかイメージできませんよね?

今日はちょっとした小ネタです、まず下の写真を見て皆さんはどう思われますか?

工場内の蜘蛛の巣
僕が住んでいる農家の工場の中です。
天井やら壁に蜘蛛の巣が多くみられますね?

きっと日本人の多くの方はこの現場に来たら「汚いっ!」というイメージを持つと思います。

逆に、台湾で有機の烏龍茶を作っている僕にとっては蜘蛛の巣やその痕跡が見られないのはゾッとする光景です。

蜘蛛の巣の掃除をする店主何故、こんなに蜘蛛の巣が作られるのか…。
それは有機農法で台湾茶を作っているからなんですね。

台湾茶、特に烏龍茶は室内萎凋という作業があり、何時間もの間室内に生葉をおくわけです。

有機農法というのは、凄く簡単に言えば無農薬ですから、畑にも多くの虫や益虫がいます。その虫たちが生葉を摘採する際に一緒に運ばれて家まで来てしまうんです♪

室内まで運ばれてしまった虫たちは逃げ場を探して色々な場所に行くわけですが、蜘蛛は生葉から出た後、家の中の壁や天井に巣を張ります。

蜘蛛は小さな虫を餌にしますから、蜘蛛が多くいるということはその茶畑の生態系はしっかりとバランスがとれている証拠の一つになります。
 

ただし…
工場の中に蜘蛛の巣があるのは有機農法なら自然のことです!

と言っても…
嫌がる方はいるので暇を見つけてはこうして掃除機を改造して全部吸い込んでいきます、笑。

台湾茶ファンの方なら現地で工場を訪ねた方も多いとは思いますが、沢山の蜘蛛の巣を見て「汚い」と思うのか「有機で育ててるのかな?」と思うのではだいぶ差ができますね。

もし台湾で製茶現場を見る機会があったら注意深く見て下さい。
このような小さなことだけでも、その農家がどんな考えでお茶に向き合い、どのような生葉を育てているか想像することはできます♪

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