あと2日程でここの畑の作業が落ち着きそうです。
今回は茶樹の中にある枝取りについて。
茶樹の中に枝が折れて宙に浮いてしまっているようになっているものが見えるでしょうか?
根本を掃除して落ちた葉を畝間に出すと共にこのような枝も一緒に外へ出していきます。
これがかなり手間のかかる作業、茶樹の根本だけなら小さなクワを持ってスクワット状態で進んでいけばよいのですが、このような枝は下から出したり上から出したりと…
他の畑や日本の畑を見るとこのように茶樹の根本を掘り起こしたり、中にある枯れ枝をとったりというのはあまり見かけません。
しかし、枯れた枝を手にとってみると虫がいたり、どのような原因かはわかりませんが、枯れた枝同士が粘液のようなものでくっついているのをよく見かけます。
うちでは茶樹の根本に枯葉がたまり湿度があったり、枯れた枝が茶樹の中に残り通気性が悪くなることを好まないので時間をかけてこのような作業をします。
作業を終えた茶樹の畝間を見るとこのようになっています。
他の畑で見ると、茶樹の根本や中に残った葉や枝はなかなか腐らず残っているものですが、うちではこのように畝間に出し、そこへまた耕運がかかり細かくなり土中に入っていくので、そこで微生物なりが処理していくのかなと推測しています。
このような畑の管理方法をとる農家というのは珍しく、故に僕が滞在する農家の畑を見て同じ茶農家さんでも首をかしげる方はいますが、やはり長年培ってきた経験や知識が違いますから、農家それぞれに個性があるものだと思います。