東方美人

新芽だけでつくられた希少価値の高いお茶

『東方美人』正式名称は白毫烏龍 (はくりゅううーろん)、その他に膨風茶、椪風茶、香檳烏龍、オリエンタルビューティーなど様々な呼び方があります。

又、製茶後一年以上のものは○○と呼ぶことになっていますが、台湾でそう呼んでいる人はあまりいないようです。

東方美人茶は手摘みの「一芯二葉」の新芽で作られる為、生産量がごく僅かです。
その上、近年は以前にも増して国内外からの人気が高く、品質の高いものは一瞬でマーケットからなくなり翌年まで残らないのが現状で、非常に希少な烏龍茶なのです。

良質の東方美人は夏の初めまでに

ご存知の方も多いと思いますが、東方美人が作れるのは梅雨時期の限られた期間です。

私が住み込みで勉強している農家ではこの時期、毎日10人ほどの茶摘のおばさん達によって、手摘みをしますが、朝露の出ない日は6~12時、13~18時まで摘んでもらっても生葉で●●キロ、製茶すると1日に●●キロしか作れません。それだけ希少なお茶であり、人手もかかるお茶なんです。
2011年はこの時期の以上気象により、より入手しづらい状況になっています。

浮塵子(ウンカ)に新芽を吸われ、同時に分泌物が葉の中に入り新芽は成長がとまり、一芯の芯は堅くなり二葉は丸くよじれます。